後悔は少なめのMY LIFE

労力と金銭は惜しまないstyle

犀の穴プロデュース「あの子の宿題」感想

1/18~1/21 全7公演


今回、キャストのツイートがどれも抽象的でストーリーもフライヤーにあるものしか分からず、分かっているのは絶対中学生に見えないベテラン俳優さん達が学生服着て中学生を演じるということで、なかなか攻めてる内容やな~とぼんやり思っていました。


違和感ありありかと思いきや公演が始まると皆さんちゃんと中学生に見えてくる演劇マジック。
初日観て、これは実年齢に近い若い俳優には難しいかも、年齢重ねた方々だから出せる味なのだと理解しました。
そんな中、最年少(言うても3月で24歳)の推しが
キャスティングされた意味、作家さんの意図を
掴むことが今回の私の「宿題」だったと思います。


ストーリーはクラス内のカースト下位の所謂陰キャな男子君島くんの片思いの相手、転校生の「あの子」が突然姿を消し、大人になって明かされるあの子の意外な事実、こんな感じです。
分かりにくいですよね。実際文章にするの難しいです。
これが真実だ!とはどこにも描かれていないので
正解はありません、観た人の想像が全てというやつです。
ストーリーを考察するのがしんどいなら、中学生あるあるを楽しむのもありです。
カースト上位の陽キャのリア充カップル、キョロ充ぽいデブキャラくん、さえない系に見えるけど眼鏡とったら美人の地味っ子
修学旅行の恋バナシチュエーションなどはリアル
かつ創作的でもあり、面白かった。


星璃くんの役は、陰キャな君島くんが脳内で作り出した理想のDC(男子中学生)「タケル」
理想だけあって金髪!チャラい!
中学生やるのにまだ金髪なんだと不思議でしたが、理解。君島くんのスタンド(笑)だからなんですね。
しかも関西弁で何なら陽キャの時の松井勇歩入ってたわ笑。
稽古画像にアクションシーンと思われるのがあって何をするんやと思っていたら、君島くんが書いている厨二全開バトロワもどき小説の再現シーンでした。やたらカッコ良くてたかみつさんと星璃くんの無駄使い(笑)


あの子について分かったこと(キレイな声、唐揚げが好き、本が好き等)君島くんは何度も壁にチョークで書いていくのですが、同窓会で分かったのは実は体を売っていたという衝撃的なものでした。
イケてる陽キャの片岡はあの子に告白してフラれ、片岡の彼女の倉木はあの子が転校してきてクラスのNo.2へ。キョロ充星川くんはお年玉を貯めたお金であの子を買い、あの子になりたかった地味な佐藤さんは唆されて先生を誘惑する。
皆が皆、あの子についての苦くて甘酸っぱい思い出を持っていて、きっとそれは彼らの中で美しい思い出にしておきたかったのかなあ、なんて。
君島くんもお母さんもそれは同じことで。
あの子が生きているのか死んだのかは明かされていないけど、そこら辺はあまり気にしなくてもいいのかもしれません。
観ていく内にもしかしたらお母さんは娘を探し続けて病んでしまってついに幻を見たのかもとか、あるいは大人になって制服着て体売ってるところだったのかもなんて考えてしまいました。
まあこれは突飛過ぎるけどこういう見方もありじゃないかなあと思わせる作品でした。


あの子役の楠世蓮さん、初めて見る女優さんですが大きな瞳が印象的で可愛かった。そしてあの目力。
あの目に涙をためて正面を見据えて「あの素晴らしい愛をもう一度 」を歌う姿に毎回頭をガツンと殴られるような感覚になりました。
闇を背負った演技が絶品で、彼女の闇を負の要素が一切ないタケルの存在が中和していたなという印象でした。
ベテランばかりの中に実在しない理想型タケルを最年少の役者を選んだ意図はここにあったのかなと、
何となく考えてしまったのでした。
※ちなみに楠さんは26歳。ロリータ服ブランドのモデルもされている方でもっと若いと思っていたら年上でした


全7公演でしたがどうしても先約との都合がつかなくて、最終日は諦めました。残念。
でもこちらも先にとっていた地元での舞台のチケットを紙切れにしてしまった上でのことなので仕方ないです。
これからも全通出来ない事案は発生すると思うのでその時になってメンタル面やられない強さを身につけたいですね。

どうしても都合がつけられなかった事案については次の日記で感想をあげます。