後悔は少なめのMY LIFE

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★ツツシニウム#5「フスマノオトン」感想

キメステ以来の推しくんの外部客演です。
今年は劇団の8周年のことを中心にやるから外部は少なくなるかも、と聞いていてその間で調整して引き受けたお仕事が2つほどコ□ナの影響で飛んでしまいました。劇団のイベントも同様に中止せざるを得ない中、出来うる限りの対策をして上演された今作品でした。


7/29~8/2 全8公演(シアターKASSAI)
私が行ったのは30日夜と31日昼夜の3公演。
楽は諦めても初日は外さない主義でしたが、仕事と休みの兼ね合いがありまして2日めからの参戦。
久しぶりの推し活なのでたくさん観たい気持ちはありましたが、個人の事情もあって3つだけ。


夢を持ち専門学校に通う為に上京した主人公。1Kのこの部屋で彼女は様々な経験をする。そのヘンテコな毎日が少しずつ彼女を変えていく。変わっていく彼女をそっとフスマノオトンが見守っていた。
…と公式にあったストーリーから、亡くなったおとんが襖の影から娘の生活を見守っているというちょっとホラー要素の入ったハートフルコメディだと思っていたら全く違っていた(笑)。
ハートフルコメディはまあまあ当たっていたがフスマノオトンとは襖に貼ったおとんのポスターのことでした。主人公はややファザコンという設定。

主人公美幸と彼女を取り巻く人々との日常をいくつかのパートに分けていて、幕間はダンス。何故ダンス?となったのですが、美幸が場面転換ごとに服を変えてくるのでお着替えタイムを稼ぐ為でした。
正直、中身はあまりなくて、ドラマチックなことが起こるわけでもなく(彼氏との別れ話のシーンくらいかな)、それでも淡々とした感じでなかったのは演出の力かなと思います。初見でこの意味のない感じで終わりまではしんどいな…と思っていたのですが、2回目からは芝居の構成が分かったのでそこは解消されました。そうそう、ダンスタイムの内1回は何故かキャストによるゲームコーナーで、あっち向いてホイと叩いて被ってジャンケンポンと黒ひげ危機一髪を延々無言でやってました…と書いたら何だそりゃ??と思われそうなのですが、だいぶ面白かったです。無言でやるから余計に。

推しくんは美幸の隣人でノリだけで生きている男・関谷という役でした。だいたいEXITの兼近を想像して貰えたらOKです(笑)。公演毎にパリピリアクションのキレが増していた笑。
関谷はパリピだけど近所付き合いを大事にする奴で(孤独死とかマジありえねーって思ってるんで~という台詞があった)、美幸は家族が好きで夢の為に上京してきたけど多分都会より田舎で生活する方が合っている子だと思う。だから美幸の関谷への第一印象はヤバイ奴でも、下着泥棒捕まえる為に関谷を頼りにしたのかなと思った。関谷いい奴じゃん!

ちなみに下着泥棒役者が日替わりゲストで、今出舞ちゃんが金曜日のマチソワ担当でした。他は男性ゲストだったので女性だとどうなるかと思っていたらまさかの同じ…!!ロリータ服のヤバい女子でした。ピンクのぱんつを頭に被ったらヘッドドレスみたいで違和感なかったwww

美幸は夢を捨てて故郷に帰ることを決め、大学に進学する従妹に部屋を譲るのですが、おとんのポスターを剥がす時に泣くんですね。自分で決めたことだから、と。私は美幸のように若くないから彼女の人生に寄り添えないなというのが素直な気持ちですが、恋バナばかりの意味のない女子会とか彼氏との別れとか、そのまんまの経験はしていないけど少し懐かしい部分もあったり。


ここからは感染症対策的なこと。
キャパ100ちょっとの会場を席数減らして状況次第で70くらいに増やすというていでチケット発売していました。私が行った公演はだいたい50↑だったと思います。事前にチケットをセルフでもぎって箱に入れ、入場前に検温、アルコール消毒、グッズは席に置かれた紙に記入して受付(ビニール仕切りあり)。座席の左右と後にもビニール仕切りを置いていました。舞台上にアクティングエリア設定。
希望すれば最前列にフェイスシールド貸し出し。
座席番号が書かれた紙に氏名、電話番号、メールアドレスを記入して退場時にスタッフが持った箱に入れる。キャストは稽古期間からきちんと対策してきたので演技の時はマスクやフェイスガードはしません、と事前に説明あり。キャストは8名ですが舞台が小さいしかなり近い距離での演技をするけどそこはもう信用するしかないのかなと思います。観客はずっとマスク着用していたし、歓談もほぼしていなかった。これだけ感染者増えるとどこで貰ってきてもおかしくないのですが、劇場の感染リスクって低いと思う…。稽古期間から発症して中止になった舞台もありましたが、稽古期間も密にならないように気を使っていた今回のカンパニー、観客を含め何事もありませんようにと願うばかりです。


今回、キャストの衣装がはちゃめちゃに素敵で、私は衣装担当さんをMVPに推したい!!
(これまでに何度も観たことのある小劇場の女優さんなんですよね)
初見の感想が「衣装がめっちゃ良い!!」
美幸は場面毎に衣装が変わり8パターンの衣装でどれも可愛かった。他のキャストも2通りのパターンがあって、推しくんの2着めが特にお気に入り。
頭につけた星形のヘアピンは反則じゃん!!!!
(だいすこ)
コンセプトがカラフルなのだと思いますが全体的にポップな色使い。ともすればうるさくなりがちな配色でしたが不思議と合っていました。上下柄で攻めておかしく見えないのはキャストの役者としてのオーラもあるけど衣装担当さんのセンスが良いんだろうなぁ。お中元送りたい!!


いつも公演終わって日が経ってからだらだら書くのですが珍しく千秋楽の日にあげました。
まだキングオブダンスとか刀ステの感想も控えてますのでね!
初見の不安を消してくれてやはり私が好きなカンパニーは信用出来ると思ったし、美幸が夢を捨てて故郷に帰ることは決して間違っていなくて、それは今みたいな状況で舞台を開催、延期、中止すること、また観に行くこと行かないことの選択はどれも間違いではないということに通じるのかな、と思ったのでした。