後悔は少なめのMY LIFE

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ボクラ団義「ぼくらの90分間戦争」感想

劇団10周年記念公演3都市ツアー
1/21の大阪公演の大千秋楽を観劇しました。


えと、これが「あの子の宿題」を全通出来なかった理由です。
東京公演を見るというのもありだったのですが、色々予定を合わせることが出来なくて、それでもボクラさんの公演が大阪で観れるのは外したくなくて、推しごとを削りました。
ちなみに当初はもっと行くつもりで先行で最前列とっていたし、あと池袋ウエストゲートパークの兵庫公演も最初の先行でとっていたのですが、2枚とも引き取り手がなく紙切れにしてしまいました。
あ、違う、ボクラさんの方はカンフェティチケットだったのでキャンセルできないので、制作さんに頼んで空席にならないように当日券に回して下さいとお願いしました。お金は返金されないけど最前席に空席作るよりは良いので。
結果的に約15000円くらい無駄にしちゃったなー
自己責任ですけどね。出来ればこういうことないようにしたいけど、特に商業舞台の前売りは早いので推しごと優先しちゃうと予定を先に入れづらくて
困りものです。


前置き長くなりました。10周年記念公演はゲストなしの劇団員のみの、文字通り90分間のパフォーマンスでした。


中学時代の同級生達が集まった郊外の別荘。
(ちなみに久保田作品ではよく田舎の別荘が使われます)
当時、彼らは若気の至りで飲酒した上にリーダー格の男の妹が運悪く溺死した。
その男は今、別荘の一室で闘病している。
集まった同級生達は当時何があったか、何故女の子が死んだのか、男の兄の前で真実をどう告げるか、
その会話がメインといって良い作品でした。
ワンシチュエーションで90分。通常のボクラさんの作品には珍しい短さでしたが、シリアスな会話劇なので観ている側はえらい緊張してしまう。
別荘のリビングのセットなので、他人の家を覗き見しているような感覚でした。
これは90分以上だとしんどい…いや90分でもかなり疲れました。


リーダー格の男・顕一についてはずいぶんと嫌な男として語られていたけど、中学時代の友達関係あるあるだよねえとパンフレットに載っていた久保田さんのプロット見て思った。
クラス内のイケてる層とそうでない層というのはいつの時代でも存在していて、表面上は仲良くても陰で悪口言うのは女子の専売特許じゃないんだよね。
男子の中でもそういうやっかみとか普通にあるんだよなー。顕一はジャイアンみたいな奴で、積もりに積もった皆の恨みが結果的に彼の妹を死なせてしまう。真実をどう告げるかの瀬戸際での彼らのせめぎあいは、見ていて胸が締めつけられたわ…。
最後、別れた奥さんが自分と娘に宛てた顕一の手紙を読むところで涙ボロボロ出ました。


ボクラ団義さんのこれまでの作品は、時代物やファンタジー、現代ものでもタイムリープやミステリー要素を取り入れたものが多くて、今回のようなシンプルなのはとても珍しい。
でも10周年だからこそ劇団員のみで敢えて派手さのない作品にしたのですね。
私はその内の3年ちょっとしか知らないけれど、
ボクラさんを知ってから、沢山の小劇場の素敵な
役者さんを観るようになったし、推し活にも多大な
影響を与えて下さったので、このご縁はこれからも
大切にしていきたい。


改めまして、10周年おめでとうございました!