後悔は少なめのMY LIFE

労力と金銭は惜しまないstyle

2019年9月

9月の現場の記録です。
やっぱり遠征ないとてきめんに観劇数が減ります。
(1日にラストスマイルの千秋楽観に日帰りで東京へ行ったけど8月末からの公演なのでノーカンで)
地元の小劇場でいくつかTwitterのTL上でお勧めされたものがありましたが、節約の為に行きませんでした。はーあと10万給料増えてほしい←


9月7日 納谷健DVD「30030」お渡し会(HMV&BOOKS SHINSAIBASHI)
東京はトークイベントだったのに何で大阪はお渡し会なのさ!イベントが良かったなあ。お渡し会なんて握手したら一瞬で終わるやん。寂しい。
3枚券買えばツーショチェキかDVDにメッセージ入れて貰えたのですが、推し活以外は惰弱なオタクは
1枚券の握手会を選択しました。

当日会場のHMV行ったらかなり人が並んでいて、しかも老若男女問わない客層でまさか全員納谷くん目当てなわけなかろうと思って列の先を見たら、
映画おっさんずラブの展示会でした。
店員さんにどこに並べばいいのか聞いたらおっさんずラブの列の横に並ばされたわ。
電子チケットの整理番号はあまり関係なくて、1枚券の人を先に並ばせて私はその中の最後でした。
6人くらいだった。全部で100人弱はいたかな?
殆んど3枚券だよねぇそりゃそうだ。

お渡しは1人ずつ衝立の中に入るので他のオタクに見られないのは良かったです。舞台上とかで衆人環視の中でやる握手会はけっこうキッツイ。
私は納谷くんに対しては自分が好きな彼の外部での共演者をプレゼンするマン(これまでにプレゼンした人:吉野圭吾、中河内雅貴)なので、今回は共演ではないけど次のPatch stageを手がけて下さるバンタムクラスステージの細川さんが好きで演出がすごくカッコ良くてお洒落だよとアピールしてきました。納谷くんは日替わり出演なのが残念だけど楽しみにしてるね!うん、俺もめっちゃ楽しみ!なんて会話を交わしたのですが、後日発表された日替わりキャストの日程、大阪で納谷くんが出る日は成大くんのハムレットの初日でしたorz 悔しいから東京の初日だけ行こうかなと画策しております。
(ハムレットの初日の為にパチステ1日だけ抜ける予定。3月のSPECTERとアルターの時と逆パターンですね)
あー、もう少し粘れたら天守物語のことも言いたかったな。貴城さんとの身長差最高でした!と(笑)

納谷くん、推しメンではないけど彼の仕事(ファン対応も含む役者としての姿勢)は全面的に信用出来るので観れる時は出来るだけ観たいんですね。
Patchの中でおそらく今一番集客力があって仕事が途切れないのに、決して浮わつかない。
コンプレックスを隠さないし時に自虐的ネタに走るけどそれすらも自分の魅力にしている。
彼を推している人は幸せ者ですよ…


9月14日 ミュージカル「オリヴァー・ツイスト」(兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール)
主演がビリー・エリオットの山城力くんと未来和樹くんのWキャスト。私が観たのは未来和樹くんの方でした。原作は児童書。一昨年観た「にんじん」もそうだったけど、子供向けの話の原書は割と残酷な描写が多くて、この作品も例に漏れずでした。
主人公オリヴァーが艱難辛苦を乗り越えて最後は母親の実父(貴族階級)に引き取られ幸せになるのですが、それまでがとにかくしんどい。救貧院で孤児が虐待されるシーンがもうつらくてつらくて。しかも皆当たり前だけどめちゃくちゃ歌うまだからね!
子供が大人にひどい目にあわされている場面を超上手い歌で語られてもな…ツラい。
実は川原一馬くんが観たくて行ったのですが、彼は直前まで絢爛とか爛漫とかをやっていたのですね。
オリヴァーの東京公演が先にあってだいぶ空いていたとはいえ、すごいスケジュールだ…
一馬くんの役はスリが盗んだものを金に変える裏稼業ぽい893のビルでした。(1800年代のイギリスなので当たり前ですが本物の893ではありません)
愛人を撲殺した挙げ句最後はピストル自殺でした。
(ちなみに原作では事故死)
それとドジャー役姜暢雄さんをめっちゃ久しぶりに観たけど超歌上手くて驚きでした。


9月21日 「GRIEF7 Sin#2」(ABCホール)
ご縁があり大阪公演初日を観に行ってきました。
昨年の続きということで、一応検索して前回のあらすじと感想を浚ってきて正解でした。予習してないとちんぷんかんぷんだったと思う。いや予習していても分からない部分大杉…っていうかまだ続くんかーーーい!!!
アメリカの監獄が舞台なのだけど、囚人はそれぞれ謎を抱えていてそれが断片的に出てきて解明されないまま終わるから続くんだろうな。でもいつになるかは今のところ未定の模様。
曲はどれもキャッチーで良かったし、米原の幸ちゃん、加藤りょうちんが上手くて安定していたな。
それと倉貫匡弘くんが髭を生やしたダンディーな大物プロデューサー役でした。タイムグリーンのシオンがこんなおじさんに…ってまだ36歳だった。まだというかもうというか。SOLIDEMOの中山優貴くんとのダンスが超妖しかった。中山優貴くん初めて観たけど手足が長くて頭が小さくて等身がえらいことになっていました。11等身くらいありそう。つい米原幸ちゃんと比べてしまう(ごめん)
看守役の三浦海里くんは線の細い神経質ぽい病み役が似合うなーと思いました。
正直なところ客入りがだいぶアレでしてクリエ制作なので後出し特典満載のイベントやらやったようなのですが、次があっても大阪公演はないだろうな。
若俳舞台もこれだけ乱立していたら飽和状態だし、
オタクは取捨選択する権利があるからね。


9月28日 iaku「あつい胸さわぎ」(インディペンデントシアター1st)
新しくなった1stに初めて行きました。
駅からはだいぶ離れてしまったけどトイレが複数あって新しく綺麗な建物なのはポイント高い。

日常生活にあってもおかしくはないシチュエーションや人間関係なので、演劇はハードル高いとよく言われているけど入りやすいはず…なのに何故かじわじわ抉られるような感覚に見舞われて観劇後がとてもしんどいiaku。
ひとり親家庭の母親と娘の恋愛事情を軸にして繰り広げられる日常的な会話劇は決して劇的ではなくはっきり言えば地味なのだけど、関西弁の親しみやすい台詞のやりとりが軽妙で私のような地元の人間には言い回し等で「あるある」と笑えるところも多々あり。後半になって発覚する千夏の乳ガンを巡っての母親、木村さん、トコちゃん、こうちゃんそれぞれの気持ちの揺れがたまらなく刺さる。
一回り年上の女にホテルに行こうと誘うこうちゃん、それに翻弄されつつ絆されてしまうトコちゃんの構図は年下の男と付き合った経験があればグサグサくる。(私のことだよ!)
初恋の相手が幼なじみでまだ恋愛経験のない千夏、幼なじみを恋愛対象として見れないこうちゃん。
離婚後漸く遅い春がやってきたと思う母親、彼女の好意を冗談で終わらせた独り者の木村さん。
もうどのシチュエーションも胸が痛い。苦しい。
そこに千夏に乳ガンという不幸な現実と向き合わせて、中学の時にこうちゃんに胸をからかわれたこととブラジャーを買って貰えなかったトラウマがクロスして、最後は千夏と一緒に観てるこっちも泣いてしまった。iakuさんのこういうところすごく上手いしまたしんどいなと思ってしまう。

木村さんがお母さんの好意を冗談で済ませてしまうシーン、東京では男性客は笑っていたり日によって反応が違っていたそうで。私は全く笑えなくて、そこは男女の感覚の差、その時の客席の温度とかで日によって反応が変わってくるまさに演劇だなと。
お母さん役の方、見た目からして大阪のおかん!って感じでとても親近感がわきました。それだけに木村さんに冗談にされてしまったあのシーンは見ていて本当に苦しかった。母も娘も好意を持った相手に恋愛対象として見て貰えない。こんな残酷なことってある?!あるんだよなぁ残念だけど。だから刺さるんだよねiakuの作品は。

Patchのオタク的にはこうちゃん役の田中亨くんですが、まあ年上の女性に向かって演技とはいえ
「ホテル行きませんか?ダメですか?」と誘ってきてなんか色々反則でした。腹立つ!(笑)
あんなん自分に自信がないと言えない台詞だと思うしトコちゃんが揺れながらもOKしてくれると思っているから言えるんだと思うよ。ムカつくね←
年下の男に自分の恥ずかしい部分を見せたくないでも一時的でも気持ちよくなりたい、そんな弱い年上の女トコちゃんが愛しすぎる…

千夏の乳ガンは治るはずで、将来的におっぱいの形も変わらなくて済むと思いたい。芝居的にそこは重要ではないのだけど、せめてそうあってくれないとね。千夏とお母さん、トコちゃんが幸せになれますように。でも幸せイコール恋愛だとはあまり思いたくないんだよなあ…と堂々巡ってしまう。最近深く考察することを避けている身には大変貴重な経験でした。

iakuの前はKYOTO SAMURAI BOYSをプレビュー公演ぶりに観に行ってきました。プレビューと本公演の違いとは…。席が整理番号の自由席から指定席に変わったことと終わりに名乗ってのメンバー挨拶があることと帰りのお見送りが全員ではないことくらいでしょうか。細かい部分で違いはあるかもしれませんが。しかしこれで1年続けるとは思えないし、タイトルに「起」とあるからおそらく承転結もあるのだと思います。福澤侑くんは11月~舞台出るので10月後半からは暫く欠席だろうし、他にもグループに所属している人はそっちの活動もあるようなので。だからきっと舞台上での役割シャッフルとかはありそう。プレイガイドの手数料が勿体ないのとオリジナルチケットが欲しくて当日券買ったのですが、普通に最前列座れたのでちょっと集客頑張らないとまずいんじゃないかなあ。世界で一番好きなダンサー植木豪くんの手がけたプロジェクトだからコケないで欲しいんですけどね!


そういえば更新しなかった間もアクセスがけっこうあって日付見たらメサイアの東京凱旋の期間中だったので納得。前回のトワイライトの感想しかなくてごめんなさい。メサイアの大阪公演も観ているのですが、こっちは単独で書きたいのでお待ち下さい。


来月は久しぶりに推し活での遠征です。
ちょいと趣向を変えて?東京滞在中は他の観劇も
入れる予定です。