後悔は少なめのMY LIFE

労力と金銭は惜しまないstyle

2018年12月

2018年が終わるまでに今年観たものの記録はあげたいので本気出し始めました。(遅い)
年末年始は残念ながらずっと仕事ですのでどこまであげられるか分かりませんが、頑張ります。
以下、12月の観劇分です。あ、推し舞台については別記事にて。


12/8 ナイスコンプレックス「えんとつ町のプペル」(せんがわ劇場)
竹下健人くんの久しぶりの外部が初東京進出!
調布だから23区外だけど都内だし(オイ)、刀ステは小田原なのでノーカンで(笑)
原作はキンコン西野氏原作の絵本。西野氏はよく炎上しているイメージだけど、それを逆手にとってビジネスにするやり方は上手いと思うし、個人的に嫌う要素がないので(ここ大事)、割と好感持てる人です。ただ性格的に一筋縄ではいかない感じだから絵本といっても完全なる子供向けでもないのかなとは思っておりました。子供向けの童話は本質はエグかったりエロかったりするのでそこら辺はあまり気にならなかったけど。
(ちなみにネットで無料で読めるけど公演観に行くまでに読めませんでしたorz)
健人くん演じるスコップは前説から大活躍。歌のお兄さんのような爽やかさでお子さまにお菓子をあげたりしていました。保護者のお母様方にもバッチリ好印象だったと思うのでやはり竹下健人は特撮に出るべきだと思う。
ママ世代には絶対!受けが良いはずなので!
ゴミ人間プペルの原作ビジュアルはいかにも西野氏らしい凝りに凝りまくってグロテスクさすら感じさせるものでしたがうまいこと3次元に落とし込んだなあ。けっこう見ていて気持ち悪かったもん。(あ、誉めてますからね!)
ルビッチの古賀瑠くんはおとぎ裁判の赤ずきんちゃんですが14歳と思えない貫禄と上手さですね。数年後が楽しみです。
ヒールに徹していたトシアキの足立さんは某テーマパーク系の方らしく、固定ファンけっこういました。一幕でのトシアキは本当に怖くてこいつ嫌い!と思わせてくれて上手いなあと思いました。
役者が観る側にここまで思わせたら勝ちですよね。
異端を排除しようとしていたトシアキが実は異端の側だったというのは名前が明らかに他のキャラと違うというので納得。
好きなキャラはルビッチのパッパとマッマですね。
異端とされながらも信念貫いて生きたパッパと信じて愛していたマッマ。どちらも強くて素敵でした。
パッパは幕間で劇中やっていた紙芝居の続きを即興でやっていてその語り口が絶妙だったので終演後、サイン貰いに行ってしまった笑。
そうそう、幕間が大変楽しくてですね。劇場に入った時から物語が始まっているというコンセプトで、スタッフの人達もキャストの1人として演じられていて、プペルの世界を作っていました。
そして座席が休憩時間の間にストーリーの進行に合わせてまるっと作り変えられていてビックリ。
荷物は全部持って出てねーと言われたのはそういうことだったのか~。指定席の人は新しく作られた座席に番号が振られているのでそこに座ればいいのですが、自由席は座布団のみで若干座りにくかったのですが、このやり方はとても新鮮でした。
幕間もキャストがあくまでキャラになりきってですがパンフレットにサインしてくれたりと色々工夫をしているなあと。
ちなみにサインの列は竹下健人くんもといスコップが一番人気でした。
後で聞いたのですが、キャストがそれぞれペンを持ってサインをしていたのは水性のマジックペンだだたんですね。あくまでキャラとしてのグリーティングだから、他のグッズ(ブロマイド)や私物にサインとか中の人としての対応を求められない為にというのはうまいこと考えたなと思いました。お客もそういう時はちゃんと物語の中にいるものとして振る舞うべきですよね。


12/14 極上文學「こゝろ」(紀伊國屋サザンシアター)
極上文學は大阪でやっていた頃に観に行ったことあるのだけど、もう大阪ではやってくれないのかなあ。大阪でもやると赤字なんだろうなあ。
納谷くんや松井さんが出ても大阪には来てくれないのでこっちから行くしかありません。
拓海くんが出るとなればこれは行くしか!
というわけで、マルチキャストで沢山の組み合わせで観れますが、拓海くんと松井さんが観れる日を選んでチケットとりました。
クリエは後出し特典や友達割とか後からでも十分チケットとれるのですが、一度は良い席で観たかったのと舞台ビジュアル写真が欲しくて2回の先行に分けて申し込みました。最速の先行がキャスト出る前ので特典も台本が付いていたのですが、極上文學という演目が好きな人の為の先行なのでキャスト目当てだと逃しちゃいますよね。仕方なし。キャスト出ない内の先行ってどうなの?とキャストのオタクさんが愚痴ってらしたけど、演目そのものや劇団推しの人の為の先行っていくらでもありますよ…
拓海くんに関してはゆるく推すスタンスなのでそこら辺は割り切らないとやっていけない地方民です。
夏目漱石こゝろは高校時代に読んだきりで、改めて思い出したことも多く、やはり三次元で実際の人間が演じるとエグいお話だなあと思うところが多く。しかし極上文學らしい間接的な表現を用いた演出で美しく見せていました。
上半身裸で絵の具塗りたくられる演出はビックリして最初は理解が追いつかなかったけど。
松井さんのKはピッタリだった。病的なまでに生真面目で最終的に死を選んでしまうという病みキャラなのですが、こういうキャラを演じてピッタリと言われるまでに演技の幅が広がったんだなあとイチオシでないのにやたらウエメセですみません。
友達に松井さんがKだったと言ったら「日向小次郎みたいな感じやったん?」と返されました笑。
明るく元気な役もいいけど彼の闇を抱えた演技はかなり好きです。
とは言え、私の一番の目当ては東拓海くんでした。
静こと妻は清楚で美しくお嬢さんと呼ばれていた頃は実は女性らしいことは苦手という可愛らしさ。
拓海くん推しのオタク的にはたまらんかったのでは。何よりあの顔立ちなので女装が似合わないわけがないのです。喋ると男の声なのに極上文學の世界ではちゃんと女性でした。
先生に好かれて乞われて結婚したのに子供を作ることを拒否されて、実は大変気の毒な静さんには物語では触れられていないけど幸せになって欲しいと思いました。


12/15 THE ROB CARLTON「SINGER SONGWRITER」(HEP HALL)
以前からずっと推している京都の団体さんです。
人を傷つけない上質な笑いを提供してくれるので、老若男女問わずお勧めしたい。
若いイケメンは居ませんが(…)マジで損はさせない面白さなので是非に!
今回は平安と思われる古典な時代に雅な貴族らしき人々が古今和歌集の編纂を巡ってあれこれ議論したり忖度したり買収したりするお話。
序文が仮名序と真名序の2種類あるのは何故かという歴史上の疑問に一石を投じた作品です。
ゆーてもそんな堅苦しいものでは全く!ありません。毎回マニアックな業界を題材にしていますが専門知識はなくても問題なし。
いつも思うんですけど、チケット代3500円って安すぎる。セットや衣装は凝っているし、チケットは期日までに申し込めば名前入れてくれるし、装丁が公演のテーマに合わせたもので手がこんでいるし。
(今回は和歌を書く短冊のデザインでした)
4000円はとってもいいと思うけどそれだと高いと感じるのかも。小劇場のチケット代って3500~4000円がボーダーラインなのかなと思います。
最近東京でも前の席限定でパンフレットやグッズ付けてチケット代高く設定しているところ増えたけど…ってこの問題は語り始めるときりがないのでやめておきます。
とにかくロブカールトンさんはこの価格でお釣りどころかもっと出してもいいと思わせてくれる団体さんですということが言いたかったわけです。
来年東京公演もありますので全力でお勧めしたい。


12月は他にイベントやら推し舞台もあるのですが、イベントについてはこれの前の記事にて。
推し舞台は次の記事の予定。もしかしたら2018年総括の方が先になるかもですが。