後悔は少なめのMY LIFE

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★「ファントム・チューニング外伝~調霊探偵四十万六九六の伝承譚~」感想

5/9~13 全9公演(新宿村LIVE)

推しの外部で初めて殺陣師としてのお仕事です。
これまで自劇団での小道具製作、殺陣付けと行ってきて、外部でもその手腕を買われるようになりました。推しが着実に界隈での地位を確立していて本当に誇らしく嬉しい限りです。ちなみに小道具製作は前からちょいちょい外部でも引き受けているようですし、これの前にあった某舞台ではフライヤーに名前がクレジットされていました。私はその舞台を観ていないのでフライヤーも持っておらず残念…
(蛇足ですがそこの主演が元々Patchの1期生だった某くんです。今や東京ですっかり人気者の若俳くんです。数年前、海外留学するって宣言していきなりレギュラーの朝番組辞めてそのまま劇団ともさよならしちゃったけど、人生何がどうなるかわからないもんですね~(若干棒読み))


ファンチュー外伝ということで、本作が過去に上演されまして、前回の主人公四十万八十二(しじまやそじ)が子供の頃のお話。彼の父親六九六(むくろ)が主人公です。
通しで出ているキャラクターがいて関係性がイマイチ分からなかったけど、本作知らなくても話は分かりました。あととっても少年ジャンプテイストだったので、永遠のジャンプ少女を自称する私にはめちゃくちゃ馴染みのある世界観だった。
BLEACH幽遊白書が好きならおおっ!と思うはず。


お話は、かつて事故で奥さんを亡くした六九六が奥さんそっくりのヒロイン恵美子と出会い、自身が変わっていく様と、息子の八十二が調霊探偵の跡目を継ぐまでの4つのエピソード。
…うーん、何だろう、キャラクターは皆魅力的で役者のレベルも高いのに、4つのエピソードを1つの作品にしたオムニバス形式というのがどうもしっくりこなかったのでした。
1つの繋がった作品にしては伝わりにくかった、という感じでしょうか。
何でしっくりこなかったのか理由を考えて改めてパンフレットやフライヤー読み返してみたら、全4話構成オムニバス形式で綴られる…とあったからなのかなぁと。
ていうかさ、あーこれオムニバスだったんか!と改めて感じたのもどうかなと思うんですが笑。
(一応、話の区切りでナレーションがサブタイトル言っていたけど)


特に四十万家の妖怪達が個性的でキャラ立っていて良かったです。
右近と左近のシンクロ具合や袖でやっている小ネタは見ていて楽しかったし、座敷童子様は幽白のコエンマ様みたいで可愛いのに男前だったし、猫又が語尾ににゃんをつけて喋るのは反則が過ぎました。
演じるちーちゃんこと持田千妃来ちゃんがまた小さくて可愛いトランジスタグラマータイプなので殺傷能力半端なかった…
推し演じる烏天狗と猫又が仲が悪かったり、雪女が六九六のことが好きで奥さんにそっくりな恵美子に嫉妬するところの描写が上手いなあと。
それと最強の医者九十九川先生と助手アリエルのコンビがオタクのツボを突いてきてこれまたズルかった笑。シスター服で拳銃撃ちまくる女の子と女好きだけど腕の立つ医者のコンビ、最高でした。
アリエルと融合した(変身するというのはちょっと違うかなと思ったのでこの表現で)ガトリング砲を九十九川先生がぶっ放すシーンの爽快感!
九十九川先生役、梅棒の方でした。そりゃ動けるわ~!高田淳様と二人、ベテランらしく舞台を引き締めて下さいました。そして、淳様のラスボス人外キャラクターの似合い方は異常だと思います。
日本のサブカルチャー好きの皇女さまのオタク知識はなかなか楽しかった。秋葉原のシーンは聞き慣れたオタク用語が飛び交いちょっぴり気恥ずかしくなったり(笑)。デフォルトオタク男子の言葉使い上手かったしオタクの1人が顔は隠れていてすぐ分からなかったのですが、死神役の方が兼役されていてびっくり。


推しのお仕事(駄洒落ではない)、殺陣付ですが、素人なので技術的なことは詳しくは語れないのですが
特に女性キャラのカッコよさや美しさ色っぽさがよく表れていたなーと感じました。アリエルやSPのローズのアクションすごく良かったもん!
(また衣装が素敵だった…ヘソ出し黒スーツとかシスター服のロングスカートのスリットからショートパンツとか…最高かよ…(;´Д`)ハァハァ)
それと烏天狗はストイックに見えて割とお茶目でおふざけのシーンもあって可愛かったです。
八十二との修行シーンが厳しくも優しくてとても好きです。


あれこれ書きましたが、全体的な感想としては話も面白かったしキャラクターも立っていてキャストもとても良くてレベル高いのに、1本の話としては少々分かりにくくて残念だった、ということでしょうか。すみません、貶しているとかでは決してありません。
それに推しの出演作品を観る為にお金と時間を費やして後悔したことはないし、これからもないはずなので。