後悔は少なめのMY LIFE

労力と金銭は惜しまないstyle

12/25(月)壱劇屋「荒人神」感想

2017年観劇納めでした。


5ヶ月連続ノンバーバル殺陣芝居の最終月。
今回ばかりは田中亨くんゲストということで、毎回話が分かりませーんと言うている進歩のないダメな自分を何とかしたくて複数回観たかったですが、
やはり推しごと被ってしまうとダメでした。
今回も千秋楽のみ1回の観劇でした。
ホンマすんません。仕事もそうそう休めないんですよ…休めなくはないけどその分収入にならないのでね。生活大事!


最終月ということでわたしの周囲もかなり盛り上がり、TLが賑やかでした。TLが萌えたり泣いたり大変なことになっていた頃、私は東京で推し活していたんですがね笑。
過去のこのシリーズの感想記事を読んで貰えたら分かると思いますが、どうも私は竹村さんの作られる台詞のない作品との相性がよろしくなく、これまでも一切泣きが入らなかったマイノリティで、若干いやかなり引け目を感じていたわけです。
※念の為、竹村さんは役者としてとても好きな方ですし壱劇屋さんの作品じたいも必ず一度は観に行くくらいには好きです
なので集大成の最終月だからと言って周囲の友だちのようにはなれませんでしたが、それでもラストに相応しい作品であったことは素直に認めます。
(偉そうですかねすみません)
何より推し劇団の子がゲストだもの、そりゃこれまでに買わなかった上演台本だって買うし、終演後には舞台写真も買ってしまったわよ。
私のこの理解しようとする努力、分かってくれ…
(やっぱり偉そうすみません)


これは前にも書いたかもしれませんが、コンテンポラリーダンスの公演を何度か観ているので、台詞がないからといって話が全く分からないというのでは決してないのですよ。
さすがに元(亨くん)が稼いだお金をマッマに渡してもマッマは彼氏といちゃついて子供は放置、くらいは分かります。元はある程度分別のつく年頃みたいに描かれていたけど、彼氏の態度とか見ていたら、これって昨今ニュースでよく見る子供虐待する母親の交際相手という胸糞案件みたいやんと思ったりしたなあ。(そういうどうでもいい情報にはすぐ反応する)


今回のテーマが人の物語、人は人の為に神に挑む、とあって、敵は神様なのかーだったらサイボーグ009の未完の最終章神々との戦い編みたいなのかなとか考えてみたけど全くそういうのではありませんでした。(当たり前だ、ていうか毎度サンプルに出してくるものが古くてすみませんなババアです)
世の中努力だけでどうにもならないことは沢山あって、絶望しちゃうことも多々あるけれど、そこで必ず助けてくれる人やものはあるのだなあと。神というのはそのどうにもならない理不尽なことなのだろうと。そういうことだったんですね。
荒の後にいた黒ゴス娘4人(作中で靄と呼ばれている)が神なのかと言われたらそこはどうなのかなと思うけど。心の闇が靄なのであればそれは理不尽とは違うから神ではないよな…?うーん、まあそこは深く考えなくても良いかな。
台本に書かれていた「過去作品の主役四人」なんてまんまやんけ!絵師の白が自分の描いた彼らを召喚しちゃうとかそれってありなんか?ありだなうん、と思える作りが台詞無しの醍醐味だったのかしら。
とにかく最後のお祭り騒ぎとばかりに過去のメインキャストがどんどん出てくるのは爽快でしたし、そりゃこれまでの話で泣ける人は号泣だわ。
ラストのオールスターダンスはとても可愛くて多幸感極まりました。
…最後に来て漸く自分でも割と納得のいく解釈が出来た!でもこれって台本読んでからのことなので、やっぱり己の理解力と竹村さんの作品との相性のなさは残念過ぎる。まあでも絶賛感想が殆どの中でこういう少数派がいてもいいですよね。ていうかおおっぴらには言えなくてもきっと私みたいな人間はいると思う…いや、分からなければわざわざお金払っては観に行かんか。マイノリティのつらみよ。


墨絵師さんの描かれる最後のキャラが竹村さんではなく亨くんだったのは意外でしたが(だってこれまでのイラストはフライヤーに載っているキャストだったから最後は竹村さんって思うじゃないですか)、頑張っている人を書きたいという竹村さんの言葉、その頑張っている象徴が亨くんであったことは本当に嬉しい。


今回、最後だけ観るあるいは全部の月は観ていないという方も居たかと思います。
おそらく最後だけ観ても??な部分があるので、その対策として事前に過去作品を無料配信するという福利厚生は本当に素晴らしい。
千秋楽ということでエンドロール映像が流れ、次の作品が東名阪ツアーの再演ものというテロップで悲鳴のような声が客席から聞こえて、HEPなのにここは2.5次元舞台の会場か?と錯覚しそうに(笑)
いやーでもこういう最後ならではのお祭りっぽい感じは嫌いではない。
それと、何気に壱劇屋さんの千秋楽は初めてでして、恒例小道具オークションに参加してきました。
ゆーても財布の中身が心もとなくて、大物(刀とかの武器系)は落とさず、最後に1個100円の小判だけ買って帰りました。開運招福の達磨の絵入り。
お守り代わりに財布の中に入っています。