Patch stage vol10 「羽生蓮太郎」感想

4月20日~24日 全8公演 インディペンデントシアター2nd

やはり思い入れのある作品は個別で感想書きたくなるよね!というわけでハブレン感想です。
8公演全通しました。全通は作品にもよるけどけっこう苦行だったりするのですが、ハブレンはそんなこと全くなくて、舞台終わって友だちと別れる時に 「また明日」と言うことがとても嬉しくて、それだけに終わってからじわじわ寂しさが込み上げてきました。「また明日」劇中で何度も出てきたキーワードですが、何気ないけどずしっと心に響く言葉です。期間中パブロフの犬のごとく泣きそうになっていた私でした。
※ちなみに苦行と言うてますが全通すると決めたからには後悔はしておりません。これまでもずっとそうでした。誤解のないよう一応。
そんで末満さんが手がける最後のPatch stage。
末満さんあっての集客というのは否めないけど、いつまでも末満さん頼りでは劇団としての成長はないので、いつかはこの時が来ると思って思っていたからさほどショックはなかったのですが、やはりいざ最後となるとやっぱり寂しいなぁ。願わくば末満さん演出だからと観に来てくれていた客層がPatchなら観たいと思ってこれからも観に来て欲しい。
そういう意味では多少身内の贔屓目もありますが、ハブレンはこれからの彼らの行く道をはっきり示してくれた作品になったと思っています。

話はハムレットを下敷きにした昭和45年の大阪を舞台にした人情もの。ピースピットのれみぜやんを観た方ならすんなり入れたかと思います。
デンマークの王子さまはホルモン屋の息子になっておりました笑。
ハムレットは悲劇だしきっと明るい感じではないんだろうな、めっちゃ死人出るんだろうなとあれこれ予想しておりましたが幕が開くとそれらはスコーンと飛んで行きました笑。
あちこちにちりばめられた新喜劇テイストに末満さんやりよる…となりました。
シリアスな話にギャグを入れるタイミングが絶妙で、とかく批判されがちな中の人ネタも全く不快とは思えなかった。何よりキャラ名をもじってストーリーも原作をなぞっているのにちゃんと別の結末で終わらせるという手法が素晴らしかった。
己のことをハムレットだと自嘲した蓮太郎の明日はまだ続く。自らをホレイショーだと言った昌吾と蓮太郎の友情も。また明日が来るということが、今のPatchに対して言っているみたいでじわじわきました…ホント末満さんズルい…

月面を模した円形の舞台で11人のキャストが本役からモブまであらゆる役を演じ、暗転で小道具を運び、またいつものことではあるけど小道具製作も仕込みも自分達で出来ることは自分達でという本当にPatchらしい作品でした。規模の大小は関係ないです。今の彼らに相応しい彼らにしか出来ない作品、それが今回の「羽生蓮太郎」でした。

オープニングのキャスト紹介は群唱大好きマンな私にはたまらんかったし(一部のメンバーが毎回アドリブ入れてくるのも良かった)、皆、発声良くなったなあと思いました。あれだけ初っぱなから大声出していたのにちゃんと千秋楽までもってくれた!
ホルモン屋のシーンは電子タバコだけ若干浮いていたけど(まあさすがにホンマもんのシケモク使うわけにはいかないので)、モブのおっさん感出ていたし、あ、これもね、旗揚げ公演のOLIVER BOYSではモブの歩き方すらまともに出来ていなかったこと思えばすごい成長だなあと。
らんくん曰く「三好ワンダーランド」のシーンはひたすら小道具運ぶ星璃くん見ていました。
スライディングからの飛び込み前転とかもう俺得でしかなかった…!
大掛かりなセットはなくてもちゃんとそこは昭和45年の浪花坂だったし、照明の使い方もBGMも効果的で…なんか絶賛しかしてないけど本当にそうだから仕方ないです笑。

これ書いている間に勇歩くんがブログ更新したのですが、今回の主役は消去法で決まったというの、何となく分かるなあと思いました。
他のメンバーでもありだったのかもしれないけど、でもやっぱり蓋を開けたら勇歩くんが一番しっくりくる、そんな感じ。他の役を演じたメンバーも同様。皆、それぞれ役を自分のものにしていたなあとしみじみ思うのでした。元々外部仕事が入っていたメンバーはともかく、後の1期の義くん健人くんは敢えて外したのかなと後から指摘されて納得したりしました。
日替りメンバーに声の出演、劇団員全員で作り上げた作品に胸アツです!