後悔は少なめのMY LIFE

労力と金銭は惜しまないstyle

イベントに行った日記も書くよ①

Twitterの固定用に年間の観劇リストをリンクさせているのですが、基本的にイベントはカウントしません。でもこちらのブログでは面白かったもの、印象的だったものは記事にしていきます。


2月18日 刀屋壱イベント「者ーshaー」(中目黒TRY)
ノコカン終わった週末にまた上京…今年に入って4回めです。推し活すごい。まあそれは置いといて。
刀屋壱と代表水野さんの名前じたいはけっこう前から知っていました。SPECTERのスタッフクレジットに表記があるからです。
武器のレンタルや製作をされているところというのは知っていたのですが、数年経って推しがそこのメンバーと共演したりする中で、こうしてゲストにも呼ばれると、やはり縁というものは大事だなと思います。

一応、イベントという体ですがお芝居もあって盛りだくさんの1時間半でした。オシャレなイベントスペースでしたが舞台スペースが低くて、旅館の宴会場風だったのと最前を桟敷席にしていたのと照明の感じが何となく大衆演劇ぽく見えました。

1部「怪盗!ノンバーバルルパン」
タイトル通り台詞のないルパン三世。台詞がなくても演出が漫画風なのでとても分かりやすい。
某所の殺陣芝居のストーリーが分からないと毎月嘆いていた私の残念な頭でも分かりやすくてずっと笑っていた。そりゃルパン三世の内容把握してたら理解できるっての!笑
春奈さん(不二子)の色仕掛けに簡単にやられる澤田さん(グラサンSP)が可愛かった。
映画泥棒な横見恵さんは動きがまんま映画泥棒でした。ベテランだと勝手に思っていたら21歳とめちゃくちゃ若かった。PMCさんの舞台で名前見たことあるので存在は知ってましたが初めて拝見しました。今月から正式にメンバーになられました。

2部「GRABBERS ー傾奇者ー」
伝説の2本の刀を巡る戦いと取り巻く人々の物語。
よくある感じの話でしたがイベントでやる用に敢えてベタな展開にしたように思えました。時間かけて練ったら更にカッコいいエンタメ時代劇になりそうなので観てみたい。
感情を表に出す陽キャな澤田さんってレアだよね。
当て馬ポジションで気の毒だったけど笑。
宮島のさゆりんは悪役がとてもお似合いだった。
横見さんと共に今月からメンバーとして加入して、
見る度にブラッシュアップされる末恐ろしい二十歳です。私の推し女優の1人!

3部 ゲストとメンバーによる殺陣演舞
ガチ対決からコントっぽいものもあり、推しは澤田さんとスーツ同士で素手での立ち回りからの刀持ちで最後は相討ち。カッコ良すぎて何か変なもの出そうでした() でもいきなり蒲田行進曲に乗ってカーテンコールになった笑。
春奈さんとはカレー作り対決で何故か玉ねぎの被り物で葱ソード持って戦っていました笑。ネタ対決でしたが女子と戦う推しをずっと見たかったので幸せ。今度はもっとガチなのをおながいします。
最後はにんじゃりばんばんに合わせて分身の術ダンスを踊ったのですが、このダンスがまた可愛くて!
私、ずっと彼のダンスはアイドル風キラキラ要素があると思っているので、是非ともそういうイメージで観て頂きたいです。きっとキラキラアイドルに見えてくるはず!(勿論、作品の傾向によってはアイドルとは全く違う路線のダンスの時もありますが)

メンバーの1人に自由斬(じゅうざ)さんという、推しの大好きなパイセン石部さんに似ている方がいまして(笑)、黒マスクと鎖帷子な黒装束の渋いキャラのはずがちょいちょい笑わせにくるので、ああそういう設定なのねと思ったりしました。
帰りに「わあー自由斬さん初めまして!めちゃくちゃ素敵でしたぁ~」と白々しく握手して貰いましたが、自由斬の中の人はいません設定だからいいんですきっと!笑


今回のチケット発売日が推しの舞台初日上演時間真っ最中でして、指定席には非売品ブロマイド付いてくると聞き、慌てて友達に頼んでチケットとって貰いました。
公演観に来られた方でイベント申し込めなかった方ごめんなさいとわざわざ謝罪ツイートしてくれた推しくんでしたが、こっちはどうしても行きたければ代理で申し込んで貰うのがオタクとして普通の感覚だと思っているのにさあ…どんだけ人間出来てるのさ!と泣きそうになりました。毎回100点満点の対応やでわいの推し…
なので私も推しごとにはこれからも物理的に可能な限り常に100%の力を尽くします。


それとですね、物販のブロマイドがどれも本当に素敵でしたの!ゲスト分は私服のオフショット風を集めたもので、これまでのブロマイドといえば本公演、外部問わずほぼキャラショットかたまに稽古写真があるくらいだったので、今回みたいなオフショットオンリーは初めてで嬉しかった~!
WEショップで毎月売ってるやつみたい!(笑)
私服に刀…最高かよ。


客席は常連さんが多く、ゲスト目当てだと若干アウェイな感じでしたが、楽しかったのでよし。
全3回でしたがさすがに月曜日に何度も休めないので日曜日のみ日帰りで往復新幹線代はキツかったけど、行って良かった。推し活に行ってお金使って後悔したことはないですし、これからもないです。

2018年2月

4演目11ステージ


2月8~11日 ツツシニウム#4「ノコッタカンカク」(八幡山ワーサルシアター)
2つ前の日記で感想を上げていますのでそちらをご覧下さい。推し活で東京で観るのはお金かかって大変だけど楽しいからやめられない。遠征代は予定が早くから分かっていたら昼バスやLCCで節約出来るけど、帰りは新幹線だしホテル代もかかるしで、マジで宝くじ当選とFXで不労所得を得て東京に家借りたい←


2月17日 THE ROB CARLTON 15F「マダム」(HEP HALL)
前々から言うてますが、ここはホントに万人にオススメ出来る面白いところなので皆、観ると良いよ。
今回から東京進出も果たしました。
内容はマニアックなジャンルを描いたものが多いですが、専門的な知識はなくても全然大丈夫!
これまでに観たのはラグビーの試合中のそれぞれのコーチ陣の部屋、ビルの爆破解体専門の家族経営の会社、天才奇才が集まるとある研究室、でしたが、
とにかくそこで繰り広げられる会話が時にバカバカしくも面白い。
例えるならめっちゃ上品なアンジャッシュの勘違いコントみたいな。(あくまで私のイメージ)人を傷つけることでとる笑いが一切ないところも推せる。
チケットを早期予約すると名前を入れて貰えるという粋な特典があり、チケットの形態も毎回物語に因んだオシャレなもので、おもてなしの精神を前面に出した作品作りがとても良いのです。
今回は、年老いたマダムが体調を崩して療養中に彼女の友人や子供や孫達があれこれする話。
孫娘の1人が結婚を認めて貰おうと画策することがメインテーマでした。
基本的にメンズオンリーなのですが、女性役がいるので必然的にキャストの半分が女役をやることになります。
皆様所謂イケメン俳優ではなく(すみません)、女装も美しいとは言い難いのですけど(すみません)見たらちゃんと女性なのです。所作がとても美しい。
関西の笑いと東京の笑いの傾向は違うと思うのですが、ここの笑いはきっと東京でも受け入れられるのではないでしょうか。


2月24日 LION entertainment produce「オサエロ」(ABCホール)
ホストちゃん大楽直後の発表で急きょ勇歩くんの出演が決まり、ABCなので行って来ました。
推し以外のメンバーの客演はリピートは出来なくても推し活と被らない限り観に行くようにしているのですが、納谷松井近藤はどうしても東京の比率が高くなるので今回観れて良かったです。
戦時中の特攻隊の話ということで地雷必須やなと思いまして、案の定ボロ泣きでした。リピートした松井推しさん達に本当にお疲れ様でしたと言いたい。
勇歩くんは急きょ決まった割には主人公の親友という重要なポジションでした。
オサエロの意味が終盤に分かるのですがあれはあかん。無理。あんなんずるいわ…
当時は特攻で死ぬことが名誉で、皆、お国の為と死を恐れていなかった。だってそれが当たり前の時代だったから。主人公は機体の故障で1人だけ待機を命じられ、生き残って、年老いて尚そのことを悔いているのです。現代の感覚では到底考えられないことでそのギャップが辛かった。
勇歩くんの演じた親友は、好きな女の子よりも主人公と共に死ににいくことをより大事に思い、文字通り特攻で名誉の戦死を遂げる。
女の子は後に結婚して幸せなるけれど、ずっと心の中に抱えていた主人公と親友に対する気持ちを手紙にして癌で亡くなります。
3人の交わらない悲しい三角関係がしんどかった…
最後、年老いた主人公の側で今時のパリピがスマホで喋っていて電話の相手に「死ね」だの「殺す」だの言う場面があってですね。今の若者は簡単に口にするけれど決して軽々しく言ってはいけない言葉の重みっていうのかな。
若者と老人の対比と戦争を通じてそれらを感じさせるとても大切なシーンでした。
個人的な意見になりますが、チケット代がまあまあ高くてですね。もっとお手頃な価格でそれこそ若い世代に観て貰いたい作品だなと思ったのでした。


2月25日 もののふシリーズ最終章「駆けはやぶさ ひと大和」(森ノ宮ピロティホール)
西田さん演出のもののふシリーズ、最終章にして初観劇でした。
3部作ですがそれぞれが独立した話で、史実を元に幕末の時代を駆け抜けた若者達の物語、ということで良いですかね?
新撰組坂本龍馬が出てくる幕末の作品はこれまでに何度も観ていて、それぞれに違った解釈があるのですが、やはり新しい時代の幕開けと共に志半ばで死んでしまうもののふ達というだけで泣ける…
下級隊士にスポットを当てると更に泣けます。
休憩ありの3時間で一幕は若干眠くなるところもありましたが、二幕で一気にきました。
近藤と土方、沖田と市村、そして土方の建国のシーンは涙なしではいられなかった。
とにかくですね、的場浩司ニキ(近藤勇)、あらやん(土方歳三)、青木のつねさま(斎藤一)がカッコ良くてですね!他にも杉江、健人の刀ステ陣や久保田くんを観て、久しぶりに推し活以外で若俳にときめいていました。的場ニキは若俳ではないけど笑。
主人公中島登を演じたDa-iCEの花村くん、初めて観たけど演技じたいまだキャリアないんですよね。
でもとても安定していて良かった。決して強くないけど絵の才能に長けていて、自分だけの「絵」を描こうとする若者が優男風のルックスに合っていたと思います。ランダムグッズのブロマイドや缶バッジのレート高いのが青木、花村と聞いて納得。
青木つねさまは長物ぶん回す殺陣が最高にカッコ良かった!
伊藤博文役の近藤くんは出番少なかったのが残念だったけど、今回は彼の外部が観たくてチケットとったんだよと言っておきます。
一幕の割と最初の方で「イエッサー!」って言うんだけどそんな言い回しは幕末に存在してねえ!笑と突っ込んだわw あ、英語で「Yes,sir!」って言ったのか。伊藤博文が当時英語話せたかどうかまでは分からない…すまぬ
前述したけど東京中心のメンバーでも大阪で観れる時があれば出来るだけ観たいんだよね。
今回は出番少なかったけれど次に繋がるお仕事だったと思うので頑張って欲しい。
そうそう、後の席の人が安定の西田さんだし最後はどのくらい押すかなあ3、40分くらいかなあとか言っていて、やっぱり押すの前提なんかい!となりまして、結果的に3時間半でした。まあカテコ4回やったし、エンディングからいきなり花村くん作の挿入歌のソロライブ始まったから仕方ないか笑。
(ソロライブは大楽のみのスペシャルだったそう)
後、わたし的にはやたら挿入歌をバックに流しまくって常にクライマックスな演出は少々くどかったかなと思う。あれがなくても十分感動出来るんだけどね。西田さんの好みなんだろうな~。


観劇数、1月よりいい感じで増えてますね。
1月は遠征直後に体調悪くしたのが響きました。
後、2月は推し活として刀屋壱のイベントにも行きましたので、そちらの日記も別にあげます。
今暫くお待ち下さい。

ボクラ団義「ぼくらの90分間戦争」感想

劇団10周年記念公演3都市ツアー
1/21の大阪公演の大千秋楽を観劇しました。


えと、これが「あの子の宿題」を全通出来なかった理由です。
東京公演を見るというのもありだったのですが、色々予定を合わせることが出来なくて、それでもボクラさんの公演が大阪で観れるのは外したくなくて、推しごとを削りました。
ちなみに当初はもっと行くつもりで先行で最前列とっていたし、あと池袋ウエストゲートパークの兵庫公演も最初の先行でとっていたのですが、2枚とも引き取り手がなく紙切れにしてしまいました。
あ、違う、ボクラさんの方はカンフェティチケットだったのでキャンセルできないので、制作さんに頼んで空席にならないように当日券に回して下さいとお願いしました。お金は返金されないけど最前席に空席作るよりは良いので。
結果的に約15000円くらい無駄にしちゃったなー
自己責任ですけどね。出来ればこういうことないようにしたいけど、特に商業舞台の前売りは早いので推しごと優先しちゃうと予定を先に入れづらくて
困りものです。


前置き長くなりました。10周年記念公演はゲストなしの劇団員のみの、文字通り90分間のパフォーマンスでした。


中学時代の同級生達が集まった郊外の別荘。
(ちなみに久保田作品ではよく田舎の別荘が使われます)
当時、彼らは若気の至りで飲酒した上にリーダー格の男の妹が運悪く溺死した。
その男は今、別荘の一室で闘病している。
集まった同級生達は当時何があったか、何故女の子が死んだのか、男の兄の前で真実をどう告げるか、
その会話がメインといって良い作品でした。
ワンシチュエーションで90分。通常のボクラさんの作品には珍しい短さでしたが、シリアスな会話劇なので観ている側はえらい緊張してしまう。
別荘のリビングのセットなので、他人の家を覗き見しているような感覚でした。
これは90分以上だとしんどい…いや90分でもかなり疲れました。


リーダー格の男・顕一についてはずいぶんと嫌な男として語られていたけど、中学時代の友達関係あるあるだよねえとパンフレットに載っていた久保田さんのプロット見て思った。
クラス内のイケてる層とそうでない層というのはいつの時代でも存在していて、表面上は仲良くても陰で悪口言うのは女子の専売特許じゃないんだよね。
男子の中でもそういうやっかみとか普通にあるんだよなー。顕一はジャイアンみたいな奴で、積もりに積もった皆の恨みが結果的に彼の妹を死なせてしまう。真実をどう告げるかの瀬戸際での彼らのせめぎあいは、見ていて胸が締めつけられたわ…。
最後、別れた奥さんが自分と娘に宛てた顕一の手紙を読むところで涙ボロボロ出ました。


ボクラ団義さんのこれまでの作品は、時代物やファンタジー、現代ものでもタイムリープやミステリー要素を取り入れたものが多くて、今回のようなシンプルなのはとても珍しい。
でも10周年だからこそ劇団員のみで敢えて派手さのない作品にしたのですね。
私はその内の3年ちょっとしか知らないけれど、
ボクラさんを知ってから、沢山の小劇場の素敵な
役者さんを観るようになったし、推し活にも多大な
影響を与えて下さったので、このご縁はこれからも
大切にしていきたい。


改めまして、10周年おめでとうございました!

★ツツシニウム#4「ノコッタカンカク」感想

2/8~12 全8公演


意味深なキャッチコピーと謎な世界観のデザインなフライヤー。答えは劇場にありました。


ツツシニウムは一昨年のカエルエカに続いて2回めです。福地さんの演出はENG作品で何度か拝見しているのですが、オリジナル作品の傾向が掴めていなかったのです。
今回で何となく分かったような…?
まあね、やっぱり推しを起用して下さる方の作品は好きでいたいし理解したいじゃないですか、という私の拘りです。


ある劇団がマクベスの稽古をしている設定。

男1 マクベス役の役者(図師さん)
男2 演出家(福地さん、鷲尾さん) Wキャスト
男3 演出助手(星璃くん)
男4 共演の役者(門野くん)
女1 稽古を見にきた(多分)役者仲間(亜沙香さん)
女2 共演の女優(綾ちゃん)
女3 共演の女優、一番後輩(あだつちゃん)

冒頭から長台詞の男1、その熱量からシェイクスピア作品だとすぐに分かる。
熱演中の空気を壊すように入ってくる男4。
舞台の稽古場面は観劇オタクにはとても馴染みのある景色ですね。実際に見なくてもSNSでしょっちゅう役者があげているから。
遅刻を責められる男4は「電車の遅延で◯◯(海外)での乗換がうまくいかなかった」と言い訳する。
ん?ここは日本じゃなかったの?
本能的に観ている側は日本のどこかである劇団が稽古をしている場面だと思い込んでいるところへ、舞台はドイツだったんだ?!と再確認させられる。
そういえば彼らには名前がない…
でも話の中でカップラーメン食べていたりSMAPの名前が出てきたり。これは私は日本人向けに分かりやすくした翻訳的な演出かなと思っています。

カエルエカは一般的な大学生の合コンシチュなのに、100年くらい未来の話だったなそういえば。
100年後の世界では当たり前だけどiPodは骨董品扱いで。身近にはよくあるシチュエーションだけど、どこが現実離れした世界を描いている。でも決して安易ではない。上手く表現できないけど、私の福地さん作品のイメージはこんな感じです。


カスパー・ハウザーという19世紀のドイツに実在した人物の感覚が稽古中の男1に入り込み、場面は現代の稽古場、19世紀のドイツ、マクベスの舞台と次々にスライドして行きます。
舞台上に7人いるキャストはカスパーと彼の周囲の人達も演じるので、板の上には倍の14人以上がいるようでなかなか美味しい。

男1 カスパー・ハウザー
男2 カスパーを最初に見つけた男(ジョルゲ・アイヒマン)
男3 カスパーの護衛人(ヒッケル)
男4 カスパーの後見人(スタンホープ卿)
女1 カスパーを監禁していた女
女2 カスパーを教育した学者(ダウマー)
女3 監禁女の妹でカスパーに言葉を教えた女

カスパーについての詳細はウィキって下さい。
ググるではなくウィキる、なのは推しの台詞からの引用です笑。
各人物の舞台上でのポジションがほぼ定位置だったので、推し的には下手がとても美味しかった。
一度敢えての反対側最前で観たら、推しはあまり見えなかったけど、亜沙香さんの動きや表情がよく見えてこれはこれで良かった。亜沙香さんのあのお顔は同性でもドキドキする美しさでした。
風景や抽象的な映像をバックに流すことで「エモの可視化」効果を発揮していまして。これがあることで確かに更に物語に引き込まれるという効果なのかな?わたし的には音楽の方が客入れの時のチョイスからどれも素敵だったのですが、これはまあ好みもあるので。言うまでもなくキャストのスキルが高いからこそ成り立った作品ですよね。


そして推しに振り幅の違う難しい役を与えて下さる福地さんは神です。いやマジで。
多分ね、これまでの印象だと男4の方だったと思うのよ。そこを敢えて門野くんにああいうチョケた役を振り、推しにはインテリメガネの若干イヤミっぽい役をもってくる。まさに神です。大事なことなので2回言います。
とはいえもし男4なら亜沙香さんといちゃいちゃするところも見れたのかなと思うとそれはそれでとても見たい…


図師さんはコメディ寄りの役者さんですが、そういう方がシリアスな役をやるとギャップにやられるのは去年のメトロノウムで立証済み。
(ちなみに私の初図師さんは、漫才師なのに最後めちゃくちゃ泣かせにくるという反則な役でした)
男1の演技にのめり込む姿やカスパーの無垢で真摯で愚鈍な言動は図師さんでしか想像できないなーと思わされてしまう。
亜沙香さんの女1は男1の元カノで、今は男4と付き合っている(ように見せている?)のだけど、2人の関係とカスパーが生きてきた環境の謎が目の前で明らかにされるラストのお二人の演技に毎回胸が苦しかった…。女の執念をひしひしと感じる。いやこの女1の怖さは亜沙香さんならではやな…という見事なキャストのはまり具合でした。
もちろん、このお二人だけではなく、他のキャストの皆さんもそれぞれ魅力的でした。
綾ちゃんはド天然でKYで、綾ちゃんだから許せるけど実際こんな先輩いたら正直しんどいし、ことあるごとに門野くんにイラッとしてストレスたまるだろうな~と、私は割とあだつちゃん寄りで観ていました笑。
門野くんは笑いどころでの出番が多いので、段々ラーメンのシーンのアドリブが増えていったし、対鷲尾、対福地の違いを見るのが楽しかったな。
キムチの気持ちとか誰目線の話とかハッとさせられる台詞も印象的でした。


誰がカスパーを殺したかは分からずじまいだし(史実なので仕方ない)、終わりかたもスッキリしているとは言い難いのに、後味の悪さは不思議となくて、「そこ」にカンカクを残すより終わってから持ち帰って、好きなキャストの皆さんと共有出来た5日間はとても幸せでした。


蛇足ですが今回の会場が京王線沿いで、京王線といえば推しの初東京での客演を観に行ったのも同じ沿線。笹塚と八幡山は駅前の風景が少し似ていて、劇場もどちらも地下にあるところが何となく似ていて、懐かしい気持ちにもなりました。
当時、同じ場所で観ていたけれど名前を知らなかった人達と今仲良くさせて貰っている縁を感じたり。


そして、時間が経ってしまうとカンカクが残らなくなっていくことがつらいので、感想はなるべく早くあげよう自分、と思ったのでした笑。

★犀の穴プロデュース「あの子の宿題」感想

1/18~1/21 全7公演


今回、キャストのツイートがどれも抽象的でストーリーもフライヤーにあるものしか分からず、分かっているのは絶対中学生に見えないベテラン俳優さん達が学生服着て中学生を演じるということで、なかなか攻めてる内容やな~とぼんやり思っていました。


違和感ありありかと思いきや公演が始まると皆さんちゃんと中学生に見えてくる演劇マジック。
初日観て、これは実年齢に近い若い俳優には難しいかも、年齢重ねた方々だから出せる味なのだと理解しました。
そんな中、最年少(言うても3月で24歳)の推しが
キャスティングされた意味、作家さんの意図を
掴むことが今回の私の「宿題」だったと思います。


ストーリーはクラス内のカースト下位の所謂陰キャな男子君島くんの片思いの相手、転校生の「あの子」が突然姿を消し、大人になって明かされるあの子の意外な事実、こんな感じです。
分かりにくいですよね。実際文章にするの難しいです。
これが真実だ!とはどこにも描かれていないので
正解はありません、観た人の想像が全てというやつです。
ストーリーを考察するのがしんどいなら、中学生あるあるを楽しむのもありです。
カースト上位の陽キャリア充カップル、キョロ充ぽいデブキャラくん、さえない系に見えるけど眼鏡とったら美人の地味っ子
修学旅行の恋バナシチュエーションなどはリアル
かつ創作的でもあり、面白かった。


星璃くんの役は、陰キャな君島くんが脳内で作り出した理想のDC(男子中学生)「タケル」
理想だけあって金髪!チャラい!
中学生やるのにまだ金髪なんだと不思議でしたが、理解。君島くんのスタンド(笑)だからなんですね。
しかも関西弁で何なら陽キャの時の松井勇歩入ってたわ笑。
稽古画像にアクションシーンと思われるのがあって何をするんやと思っていたら、君島くんが書いている厨二全開バトロワもどき小説の再現シーンでした。やたらカッコ良くてたかみつさんと星璃くんの無駄使い(笑)


あの子について分かったこと(キレイな声、唐揚げが好き、本が好き等)君島くんは何度も壁にチョークで書いていくのですが、同窓会で分かったのは実は体を売っていたという衝撃的なものでした。
イケてる陽キャの片岡はあの子に告白してフラれ、片岡の彼女の倉木はあの子が転校してきてクラスのNo.2へ。キョロ充星川くんはお年玉を貯めたお金であの子を買い、あの子になりたかった地味な佐藤さんは唆されて先生を誘惑する。
皆が皆、あの子についての苦くて甘酸っぱい思い出を持っていて、きっとそれは彼らの中で美しい思い出にしておきたかったのかなあ、なんて。
君島くんもお母さんもそれは同じことで。
あの子が生きているのか死んだのかは明かされていないけど、そこら辺はあまり気にしなくてもいいのかもしれません。
観ていく内にもしかしたらお母さんは娘を探し続けて病んでしまってついに幻を見たのかもとか、あるいは大人になって制服着て体売ってるところだったのかもなんて考えてしまいました。
まあこれは突飛過ぎるけどこういう見方もありじゃないかなあと思わせる作品でした。


あの子役の楠世蓮さん、初めて見る女優さんですが大きな瞳が印象的で可愛かった。そしてあの目力。
あの目に涙をためて正面を見据えて「あの素晴らしい愛をもう一度 」を歌う姿に毎回頭をガツンと殴られるような感覚になりました。
闇を背負った演技が絶品で、彼女の闇を負の要素が一切ないタケルの存在が中和していたなという印象でした。
ベテランばかりの中に実在しない理想型タケルを最年少の役者を選んだ意図はここにあったのかなと、
何となく考えてしまったのでした。
※ちなみに楠さんは26歳。ロリータ服ブランドのモデルもされている方でもっと若いと思っていたら年上でした


全7公演でしたがどうしても先約との都合がつかなくて、最終日は諦めました。残念。
でもこちらも先にとっていた地元での舞台のチケットを紙切れにしてしまった上でのことなので仕方ないです。
これからも全通出来ない事案は発生すると思うのでその時になってメンタル面やられない強さを身につけたいですね。

どうしても都合がつけられなかった事案については次の日記で感想をあげます。

★2018年推しごと始めでした

2018年あけましておめでとうございます。
新しい年になって1週間以上経ちましたが、
推しごとが始まらないことにはこの日記も更新
出来ませんもので、少し遅くなりました。
東では松の内は7日までと言われておりますが、
地元関西では15日までらしいので、とりあえず
今年もよろしくお願いいたします。


さて、2018年の推しごと始めは8日の「寄せては返すカエルエカの定点観測」というイベントでした。
推しくんが一昨年末に出演した外部作品のイベントです。定点カメラで撮った記録映像を見ながら
キャストとゲストでトークしようというイベントで
定点カメラ撮影DVDはお土産として貰えました。


カエルエカは過去の推しくん出演作品紹介の記事
でも少し触れていますが改めて。
今から100年くらい先の近未来が舞台。とはいえ
出てくる男女6人は今時の大学生。好きな女の子の
気を引くために男子達が肝試し合コンに誘い、
「カエルのうた」を輪唱したら、居るはずのない
7人めの歌が聴こえてくるという都市伝説を実証
しようとしたら、そこに1人の女の子が現れて…
というホラーぽいけどそうではないお話。
まあ女の子が既に実在しない人物である時点で
ホラーですが、決してそれだけではないんですね。
実際に起こったある災害を取り入れていて、
ここは賛否両論あるところだと思うのですが、
(デリケートな問題ですよね。最近ある舞台でも
同じようなことがありかなり批評されていたし)
人の感じ方はそれぞれ違うし、あのことについて
何も感じない人は無神経とか、どうしても取入れ
たいなら架空のものにしたらいいのにとかは一旦
置いといて。
観劇当時自分はさほど気にならなかったけれど、
こうして時間を置いて見れたことにより、
実際の事件を題材することを複雑に思われた方の
気持ちが理解出来るというか、フラットな気持ちになって見れたかなと思います。
福地さんの演出の一片に触れられ、難解なりに
色々感じることが出来たのは収穫でした。だって
推しくんを気に入って起用して下さる方の作品は
好きでいたいし分かる努力をしたいじゃない。
※カエルエカは再演ものですが、仕事の予定がなかった星璃くんに福地さんがその機会を作って下さった作品です。


意外で面白かったのが、おそらく観劇当時より
映像で見た昨日の方が客席めちゃくちゃ笑っていた
という現象。
お客はほぼ一昨年観劇した方ばかりでしたが、
これは客観的な視点と演者も側にいて一緒に見ているというその場の雰囲気が原因ではないかと。
七海とろろちゃんのブリブリ媚び媚びからの
脈なしと分かってからの豹変と、星璃くんの
好きな女の子に対するヘタレっぷりにあれだけ
笑うとは思わなかった(笑)
ちなみに福地さんによるとこの2人は何年か経って
くっつく可能性ありだそうです笑。


イベントは他にあっち向いてホイ勝ち抜き戦や
だるまさんが転んだ対決で、罰ゲームありでした。
自ら罰ゲーム進んでやってくれる星璃くんすこ
(ヤンキー化した芦田愛菜ちゃん最高でした)
推しごと始めに相応しい楽しいイベントでした。


今年もこうやって舞台やイベントで楽しく過ごせたらいいなと思う反面、自分の思い通りにならなくてもイライラカリカリしないでいたい。
いや何事においてもね。
でも自分のスタンスは守っていきたいなあ。

こんな私ですが、2018年もどうぞよしなに。
このブログ共々よろしくお願いいたします。

2017年を振り返ってみたら

今年に入ってからはてなブログを始めたので一応、
総括っぽい今年最後の日記です。


何を観に行ったかは過去記事にそれぞれあげているのでここでは書きませんが、手帳に書いたのとプライベッターのとそれぞれカウントしたら何故か145ステージと144ステージで、どちらか数え間違えている模様。演目としては58かな?
その内推し出演作品が85だったのですが、日替わりで2ステージやっているので87ステージでした。

【外部客演】
ドラゴンカルト(東京)×6
サンサーラ式葬送入門×8
ドラゴンカルト(大阪)×7
メトロノウム×10
狐姫(日替わりゲスト)×2
勇者セイヤンの物語(真)×9
クレプト・キング×9
ONE DAY×8

【劇団本公演】
羽生蓮太郎×8
JOURNEY浪花忍法帖(大阪東京)×20

うん、これで多分合ってるはず。
ジャー忍東京の追加公演行かなかったので全通ではありませんが今年も推し活頑張りました。
自己満足で自分が通いたいから通っています。
推しを沢山観たいからという理由だけです。
後悔のないよう、でも無理はしないをモットーに
これからも続けます。


よくそれだけ通うにはどんな仕事してるんやと
謎に思われているようですが、普通に会社員です。
1つだけでは生活出来ないし趣味にもお金使えないのでダブルワークではありますが。
とりあえず借金ないし衣食住には困らない程度に
生活は出来ているので、体力的な面以外での無理は
していない…はずです。
推しの東京仕事が多いのでいっそ東京に住みたいと思ったこともありますが、まず通勤ラッシュ無理だし物価高いし、何より劇団Patchの拠点が大阪であり、推しが自分はPatchの人間、と言ってくれるのでやっぱり大阪大好き!
これからも大阪と東京往き来しつつ、無理のない
程度に推し活続けたいと思います。


今月は舞台とイベントで3回東京に通うはめになってしまいました。
まず12/1にメトロノウムのイベント、そして先日12/29は帰ってきたな・か・いちゃんイベントのゲストに呼ばれたので急遽日帰りで行ってきましたよー。どちらもすごく楽しくて、やはり推しの現場はどれ1つとして削れないなーと思いました。
あ、ちなみにイベント関係はどうしても行けなかったものがいっこだけありました。
予告がギリギリだとこういうこともあります。
行けなくても何とか妥協出来る潔さを来年は更に身につけたいですね。いちいち病むかとかアホらしいですもん。


オタク的な話になりますと、久しぶりにジャンプの漫画にハマりました。ええ、ハイキュー!!です。
ハイステ観てからの原作ファンです。
だいたいジャンプの作品は原作が好きでそこから
アニメ化舞台化となってそっちも好きになるパターンなのですが、磯部磯兵衛物語ハイキュー!!に関しては逆ですね笑。
オタクなので薄い本も欲しいのですが、そこはもう際限ないので我慢しています。
推しキャラは今のところは西谷、リエーフ、木兎、研磨かなーでも研磨だけタイプ違う理由が自分でも
よく分かっていない笑。Twitterのアイコンがねんどろ研磨だったりハイステの過去グッズで研磨のブロマイド買ったりしているからにはやはりイチオシになるのかな?(ちなみに中の人永田崇人くんは役者として注目していて今後色んな舞台で観たい人。推すのはなかなかしんどそうなので、今はそういう対象ではないです)
学校は烏野箱推し、見ていて楽しいのは音駒。
あと次のステ次第で条禅寺もかなり食い込んでくる
可能性ありです笑。


来年の舞台始めは少し遅くなりそうかな。
8日に舞台カエルエカのイベントがあるのでそれが推しごと始めですね。
減らさなきゃと思って減らせないのだからもうそこは気にしません。来年も観たいものを観ます。


そして今年知り合えた皆さん、以前から付き合いのあるお友だち、沢山お世話になりました。
来年もどうぞ仲良くして下さい。最後になりましたが、皆様、良いお年をお迎え下さい。