後悔は少なめのMY LIFE

労力と金銭は惜しまないstyle

2017年5月①

6演目8ステージ
※文化祭は1日で1ステージとカウントします

5月3~4日 中之島春の文化祭(ABCホール)
ご存じない方の為に解説しますと、朝日放送が毎年GWの2日間を使ってABCホールで行う、演劇、お笑い、ダンス等様々なジャンルの団体が集まって各20分間のパフォーマンスを見せるショーケースのようなイベントです。ホールの外では音楽ライブやフードの屋台があったりとまさに文化祭。
GWのイベントとしてだいぶ地元に根づいた感がありチケットも両日共前売り完売。今後も続けて欲しいイベントなのでホントにありがたいことです。
私は3日は仕事を早退させて貰いCブロックのみ観劇、4日は通し券でした。
ブロック券は目当てのところをピンポイントで観たい人用で去年から導入されたのですが、おかげで長時間目当てが出ない間荷物置いて席を外すマナー違反者もなくなって、良い傾向だなと思います。幅広い層が見に来るイベントだからこそ、皆がそれぞれ思いやりを持つの大事。
Patchは今年で3回め。今回はフラれた男達がフッた女子の家のセキュリティを破って部屋に侵入して下着を盗むまでの過程を描いた男ってホントバカよね話でした。月末まで髭面の52歳のおっさんを演じていた吉本考志がちゃんと可愛い女子高生になっていて反則でした。ズルい。笑
他にも沢山面白いところがあってキリがないのですが、4日は1日中観ていても退屈しない面白さでした。カヨコの大発明のユーミンdisり、匿名劇壇の去年に引き続きラノベネタ、ロブカールトンのハードボイルド多国籍じゃんけんあたりはもうずっと笑ってました。
3日のZTONさんの岡田以蔵ネタは女性が演じるイカれた以蔵に翻弄される武市というマニアックさで新鮮でした。しかもBブロックのS☆Jさんも同じ以蔵ネタだったらしく何で同じ幕末でそこが被るんだよwwwでした。そっちも観たかった~
以蔵を演じたのが2月の三國学園で凛々しい孟子様役だった高瀬川すてら様で超カッコ良かった~!終演後、勇気を出してお声をかけて写真お願いしちゃった。男前な美人女優さん大好きです!


5月6日 ミュージカル「 きみはいい人チャーリー・ブラウン」(サンケイホールブリーゼ)
GW中のまともな休みがなく、観劇予定も文化祭以外なくて寂しかったので急遽ぶっこみました。
ピーナッツのスヌーピーまさかのミュージカル化。
何でもかんでも舞台化すりゃいいってもんじゃなーい!とどっかのサヤーテも言うてましたが、これはミュージカルだからこそ生きる作品だったのではないでしょうか。ていうか歌うまキャストこんだけ集めているんだからミュージカルじゃなきゃね!
楽曲がどれもポップでキャッチーで、セットも可愛らしく目の保養いっぱいでした。
スヌーピーの中川アッキー観てちょっと磯ミュのお犬様思い出したとかそんな!笑
チャーリーブラウンの村井良大は安定の村井クオリティでした。私は村井を風魔の小次郎で知ってからずっと、村井だから安心して観ていられると謎の安心感を持っているし実際その通りなのですごい役者だと思います。仕事切らさないので全部は観れないけど年に何度かは大きな舞台で観たいずっと好きな役者です。


5月20日 よしもと+そとばこまち「おりょう」(近鉄アート館)
Patch研究生だった中村ヤスくんをなかなか観に行けなくて漸く観ることができました。
坂本龍馬暗殺ネタは自分もけっこう色んなところで観てきましたがそれぞれの解釈が面白い。今回も妻おりょうにスポットをあてた独特の切り口で楽しめました。時代物にはそぐわないセクシーな女性ダンサー達によるダンスが合わさったキャスパレも不思議と馴染んでいたなあ。ミサイルマンの武将様が龍馬の回だったのですが武将様カッコ良かった…。おりょう役の元NMB48のあいにゃんも良い女優さんでした。
ヤスくんそとばこまちにずっと出ているしその内入るんじゃないかと思っていたら、今月になってやっぱり所属になったのでそんなに驚かなかった笑。

匿名劇壇「レモンキャンディ」(シアトリカル應典院)
久しぶりに違う演目でマチソワです。
匿名さんと言えばメタフィクション。しかし今回メタを感じさせる描写はほぼなかった。
ツッコミどころ満載シチュエーションなのに軽妙で流暢な会話劇に引き込まれてしまう。やっぱり福谷さんってド変態やわあ(褒め言葉です)
これだけ男女がいたら自分は誰に一番近いかとよくやります。雨水の冷たさは自分に似てるかなあと思ったけれど怪しい宗教団体は遠慮したいし、夜霧のいかにも喪女ぽいところも朝凪の商売気質も理解できなくもないなーでも私は違う!ってなる。綿雪は演じているのが贔屓の東さんなのでつい同じく贔屓目で見てしまう。綿雪を襲った快晴のち○こちょんぎってやりたい。佐々木さんごめんなさい←
まーでも快晴はクソむかつくキャラですわ。ホント佐々木さんすみません。曇天もDQNな時点で私の引出しには存在しないな。砂嵐の作っている同人誌はきっと男性向けエロだろうなあとか子作り連呼する雷鳴に「そこはセッ○スってストレートに言えよ」とか割とツッコみました笑。
小劇場ではよっぽど好きな団体もしくは推している人が出ているもの以外は物販は買わないのですが(本棚が限界)、今回はコンパクトなサイズと二朗松田氏の可愛いデザインが気に入ったのでパンフレットを買いました。綿雪の社会派アイドルソングの歌詞が知りたくて後日友だちに頼んで台本も代理購入して貰いました。
ちなみにNMB48のあんちゅとマチソワ全く同じコースでわろたwww 私の目の前でパンフレットと台本買っていたよwww

思わず長くなってしまったので一旦切ります。
残りはまた別記事で。

2017年4月

4演目12ステージ

4月1日 ゲキバカ「おぼろ」(近鉄アート館)
ずっと観たかったけど予定が合わなくて観れなかったゲキバカさん、漸く観ることが出来ました!
エンタメ時代劇という表現がピッタリの派手な立ち回りやダンスが盛り沢山でした。笑いあり涙ありで楽しく観れました。
江戸時代に異星人が現れるだけでもツッコミまくりなのに、怪盗おぼろ小僧だの平賀源内だの銭形平次だの出てきて上を下への大騒ぎでツッコミ入れる隙がなかったです笑。
おぼろ小僧の妹は初演では男性だったそうです。妹お花は血の繋がらない兄(おぼろの師匠の娘)おぼろ小僧に恋心を抱いているのですが、初演では弟的存在でおぼろ小僧にガチ恋している設定だったと聞き、そっちも是非とも観たかったなあ笑。
一番観たかったのは菊池祐太さんですが、同日の開演前にグランギニョルのキャストが発表され嫌でもテンションあがりました。ゲス吉ちょっと可哀想な役なんだけどいじらしくて良かったなあ。異星人コンビMi~とK~はめちゃくちゃ可愛いかった!平賀源内先生はどっかの磯ミュと違ってけっこう情けない感じの方でしたが奥さんのおせんさんと込みで好きでした。


4月8日 ボクラ団義「飛ばぬ鳥なら落ちもせぬ」(吉祥寺シアター)
ボク団さんの舞台は1回ではなかなか全部入ってこないのでリピート必須です。でも時間がないからマチソワというタイトなスケジュールになって疲れるんですよね。1日に2時間45分×2公演はかなりしんどい。でもしんどいのを補って余りある面白さでした。悪人と呼ばれた松永久秀をこれだけ魅力的にフィーチャーした作品が他にあっただろうかいやない(笑)
松永久秀を主役にし、手紙の代筆をする「右筆」とそれを運ぶ飛脚にスポットをあてるあたりさすが久保田さんだなあ。あとタイムスリップね!笑
久保田さんといえばタイムリープってもはや鉄板ですよね…
鵜飼主水さんの超カッコいい松永、のぶさんの病みキャラ三好、ジャンプ漫画の主人公みたいな悟朗さんの猪助、嫌な女全開だけどどこか憎めないさーやさんの保子、めちゃくちゃいい味出していたタイムスリップ組のチームHOMAREIトリオ、好きなキャラいっぱい!
笑いは主にHOMAREIの3人が担っていたかな。
添田さんの順応性の高さ、綾ちゃんの弾けっぷり、彩夏さんの色っぽさ、三位一体の面白さでした。
特に綾ちゃんは割と切ない系の演技を多く見ていたので暁美ちゃんみたいなはっちゃけたキャラはなかなか新鮮で素敵でした。
そうそう、飛脚組の女子小香花役のちーちゃんこと持田千妃来さんが初代紅蓮だと知りビックリでした。紅蓮、還るの方はDVDで観ただけですが若いのにすごいなーと思ったし、当時でまだ15歳とかですよ!今も現役女子大生!わっかーい!
若くしてアクションの出来る女優さんは漏れなく大好きになるわたくしです。
それと、添田さんの作られる小道具がどれも素敵でして、細川太郎の役もとても良かったこともあり、改めて添田さんの魅力を再確認しましたとさ。


4月15日 ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!勝者と敗者」(梅田芸術劇場メインホール)
今更ですがハイステデビューです。中屋敷さんとウォーリーさんなら観ておくべきだと思っていましたがようやくです。遅すぎる!
オープニングでいきなり影山と及川が指揮者になっていて??となりましたが、その後もえんえん続くバレーボールをプレーしているように見せる不思議な演出の数々に慣れるのにはやはり3時間必要でした笑。3セット3幕、うまく考えているネ。
音駒の二人は出番がない時は及川ギャルズで誰得やねんという女装でした笑。
研磨子は永田くんがちまいのでまあまあ可愛かったけど、鉄子はでかすぎて需要あるんか!と思いました。近藤頌利クラスタさん的にはあの鉄子ちゃんはどうだったのか知りたい…
キャラは何となく分かる程度ですが、バレーボールではリベロが好きなのでのやっさんが好きかなあ。
あと塩っち好きなので田中!いい味出してたなー田中!影山や及川はああいうキャラ設定が人気ある所以なんだろうね。影山に魚の着ぐるみ着せる演出好きやで…
それと!和田氏の劇判が最高だったのでサントラ希望!わたし的には需要ありまくりやでぇ


4月20日~24日 Patch stage vol10「羽生蓮太郎」(インディペンデントシアター2nd)
詳細日記を以前書いているのでそちらをどうぞ!
DVD出るのは大変ありがたいですが、日替わり蛍原を特典映像で入れてほしいくらい日替わりキャスト皆良かったです。中山義紘のR18蛍原しか入っていないと何となく誤解されそう!という余計な心配もあるのですが(笑)


すっかりはてなブログ存在を忘れていてこっちの更新怠っていました。すみません。やはり早め早めの更新大事ですね…

Patch stage vol10 「羽生蓮太郎」感想

4月20日~24日 全8公演 インディペンデントシアター2nd

やはり思い入れのある作品は個別で感想書きたくなるよね!というわけでハブレン感想です。
8公演全通しました。全通は作品にもよるけどけっこう苦行だったりするのですが、ハブレンはそんなこと全くなくて、舞台終わって友だちと別れる時に 「また明日」と言うことがとても嬉しくて、それだけに終わってからじわじわ寂しさが込み上げてきました。「また明日」劇中で何度も出てきたキーワードですが、何気ないけどずしっと心に響く言葉です。期間中パブロフの犬のごとく泣きそうになっていた私でした。
※ちなみに苦行と言うてますが全通すると決めたからには後悔はしておりません。これまでもずっとそうでした。誤解のないよう一応。
そんで末満さんが手がける最後のPatch stage。
末満さんあっての集客というのは否めないけど、いつまでも末満さん頼りでは劇団としての成長はないので、いつかはこの時が来ると思って思っていたからさほどショックはなかったのですが、やはりいざ最後となるとやっぱり寂しいなぁ。願わくば末満さん演出だからと観に来てくれていた客層がPatchなら観たいと思ってこれからも観に来て欲しい。
そういう意味では多少身内の贔屓目もありますが、ハブレンはこれからの彼らの行く道をはっきり示してくれた作品になったと思っています。

話はハムレットを下敷きにした昭和45年の大阪を舞台にした人情もの。ピースピットのれみぜやんを観た方ならすんなり入れたかと思います。
デンマークの王子さまはホルモン屋の息子になっておりました笑。
ハムレットは悲劇だしきっと明るい感じではないんだろうな、めっちゃ死人出るんだろうなとあれこれ予想しておりましたが幕が開くとそれらはスコーンと飛んで行きました笑。
あちこちにちりばめられた新喜劇テイストに末満さんやりよる…となりました。
シリアスな話にギャグを入れるタイミングが絶妙で、とかく批判されがちな中の人ネタも全く不快とは思えなかった。何よりキャラ名をもじってストーリーも原作をなぞっているのにちゃんと別の結末で終わらせるという手法が素晴らしかった。
己のことをハムレットだと自嘲した蓮太郎の明日はまだ続く。自らをホレイショーだと言った昌吾と蓮太郎の友情も。また明日が来るということが、今のPatchに対して言っているみたいでじわじわきました…ホント末満さんズルい…

月面を模した円形の舞台で11人のキャストが本役からモブまであらゆる役を演じ、暗転で小道具を運び、またいつものことではあるけど小道具製作も仕込みも自分達で出来ることは自分達でという本当にPatchらしい作品でした。規模の大小は関係ないです。今の彼らに相応しい彼らにしか出来ない作品、それが今回の「羽生蓮太郎」でした。

オープニングのキャスト紹介は群唱大好きマンな私にはたまらんかったし(一部のメンバーが毎回アドリブ入れてくるのも良かった)、皆、発声良くなったなあと思いました。あれだけ初っぱなから大声出していたのにちゃんと千秋楽までもってくれた!
ホルモン屋のシーンは電子タバコだけ若干浮いていたけど(まあさすがにホンマもんのシケモク使うわけにはいかないので)、モブのおっさん感出ていたし、あ、これもね、旗揚げ公演のOLIVER BOYSではモブの歩き方すらまともに出来ていなかったこと思えばすごい成長だなあと。
らんくん曰く「三好ワンダーランド」のシーンはひたすら小道具運ぶ星璃くん見ていました。
スライディングからの飛び込み前転とかもう俺得でしかなかった…!
大掛かりなセットはなくてもちゃんとそこは昭和45年の浪花坂だったし、照明の使い方もBGMも効果的で…なんか絶賛しかしてないけど本当にそうだから仕方ないです笑。

これ書いている間に勇歩くんがブログ更新したのですが、今回の主役は消去法で決まったというの、何となく分かるなあと思いました。
他のメンバーでもありだったのかもしれないけど、でもやっぱり蓋を開けたら勇歩くんが一番しっくりくる、そんな感じ。他の役を演じたメンバーも同様。皆、それぞれ役を自分のものにしていたなあとしみじみ思うのでした。元々外部仕事が入っていたメンバーはともかく、後の1期の義くん健人くんは敢えて外したのかなと後から指摘されて納得したりしました。
日替りメンバーに声の出演、劇団員全員で作り上げた作品に胸アツです!

2017年3月

4演目17ステージ

3月1日 X-QUEST「ファントム・ビー」(下北沢駅前劇場)
2回は観たかったのですが日程がサンサーラとドン被りでこれ以上休めなかったので1回のみ。
ダークファンタジーぽい煽り文句だったのに、どっちか言えば笑っている割合の方が多かったような。
そして、正直なところ結局何だったんだ?みたいなお話だったので感想が難しい…
多分リピートしても全部は理解出来ないかも。
でも面白かったからまあいいかってなりました。
クエストさんらしい豪華な衣装と派手なアクション、狭い駅前劇場の最前から観る景色は素晴らしかったです。
ちょうどフランケンシュタインの舞台やっていたので、淳さま演じるFの本名がアンリだったり、ヴァンパイアハンターのコンビが出てきたり、主人公の大野さんが人間と吸血鬼のハーフでダンパーって名前だったり、遊びがいっぱいで面白かったです。
そして清水さんとトクナガさんにけも耳つける発想はなかったです…トクさん、素敵…!
Fと執事シャドウ…塩さまの衣装が萌えの塊でした。元々二人は親友同士だったとか、Fは血が足りなくなったらおバカになる設定とか狙い過ぎていていっそ潔かったw
アサヒとユウヒ…可愛くて綺麗で演技のクォリティ高い女優さんは文句なしに推します。
宮島小百合ちゃんと白井那奈ちゃんペアは俺得でしかなかった…。さゆりんははっちゃけている役とシリアスとのギャップがいいんだよなあ
ガブとメイ…天使のような悪魔(ガブリエル)と悪魔のような天使(メフィストフェレス)は身体能力ハンパなかった。門野くんは勿論のこと初めて観る渡辺くんもカッコ良かったなーまた観たいなー


3月1日~5日 「サンサーラ式葬送入門」(シアターKASSAI)
過去記事にて単独で感想あげていますのでそちらをご参照下さい。
クエストさんと被っていたせいで梯子観劇する関係者多かったですね。毎日誰かしら観ていました。


3月19日 HPMシアターカンパニー「アラビアの夜」(インディペンデントシアター1st)
連休なのに観劇予定がなくて寂しかったので入れてしまいました。
実は初めて観る団体さんです。キャストの中に澤田誠さんがいらしたので彼目当てでした。
私が観たのは澤田さん出演のアラビアチーム。
海外の戯曲は当たり前だけど日本人向けには作られていないなーというのが大雑把な感想かな。
現実と虚構の間がわざと分かりにくく作られているのだけど、それはそれで楽しめたのでよし。
ト書きも全てキャストが台詞として喋ってしまう演出もあまり観ないので新鮮だった。
あとけっこう表現がエロい!笑
勿論服を着てはいるのだけど全裸に近いかっこうとか言っていて、それでチャイム鳴ったらドア開けるってすげーな!さすが海外だな!といらんツッコミしつつ割とあっという間でした笑。
澤田さん演じる管理人さんが一番役得だった…
龍の羅針盤で澤田さんに落ちたBSPファンの方々とご一緒出来たのが嬉しかったなー


3月23日~26日 劇団ショウダウン「ドラゴンカルト」(芸術創造館)
1月末の東京公演から2ヶ月経っての大阪公演。
なんかめっちゃ見易くなっていた。
そらもう私が1月に東京で感じたあのモヤモヤは何だったんだってくらいに(笑)
まず、キャストの人数が増え、一部は東京とは違う人が演じていました。それと、香川の犯人の自殺を幇助したのが取り調べにあたった刑事だったという設定が増えていました。元からある設定だったのが分かりやすくされていたというのが正しいかな。
またキャストさんも台詞の言い回しを変えることによってより感情表現が分かりやすくなって響いてきました。キャスト変更で笑えるシーンが増えて、関西向けになったなあと思ったり。サイバー班の比良坂は東京もお笑い系の方でキャラ立っていたのですが、大阪は更に濃いキャラになっていました笑。
(お笑いではなく普通に役者さんです)
また海外からの助っ人トリオの1人もキャストが変わってバージョンアップしてました。助っ人トリオの自己紹介シーンは回を追う毎に面白くなっていた…。おかげで大阪初見の友達がアーロン(星璃くん)はお笑い枠だと思ったらしい笑。一番仕事してるっての!笑
何度も観ているとそこかしこにヒントが隠れていて、アイコンタクトしていたりモブシーンでキーになる人物が横切ったり。こういう気づきが出来たのも収穫でした。暁に死を唆され怯える財前、それを見放して仁科の方へ振り返る暁の表情の変化が絶品でした。林遊民さん、丸顔で幼い顔立ちなだけにサイコパスの演技とのギャップがすごいなと思いました。暁がドラゴンカルトのトップだと判明するクライマックスへの絞り込みは大阪公演でかなりブラッシュアップされていたなと思います。
といっても全てに満足というわけではなく。
やっぱりアーロンの起用なんかもっと上手く出来たんじゃないかなあとかね、言い出したらきりがないのですが。あと説明台詞を噛む人が何人かいたこととか。まあこれは説明台詞が多いから仕方ないといえばそうなんですが。
何だかんだ書きましたが、勿論これだけ書いているのだから観て良かったのは間違いないです。
東京大阪と見比べることが出来て楽しかったです。


演目の数と公演数が全く合っていませんが通常運転ですので気にしないで下さい(笑)

★客演感想③(2016年)

今回は2016年分一気にいきます。去年は何だかんだで上京回数も増えました。


【Second You Sleep】ENG
20160518~0523
会場:上野ストアハウス
DVD:有

東京での客演の機会が増えると私自身も向こうで観る方々で好きな人気になる人が増えます。
元々ボクラ団義さんは必ず本公演は観るようにしていて、ENGさんもラスマの頃から面白そうだし周囲の評判が良かったので、いつか出て欲しいと思っていました。(ラスマは生では観れてなくてENG公演は関ケ原~からですね)(というか私も本人にENGさん出て欲しいと言っていた)
なのでENG公演の主演決まってテンション無駄に上がりました。星璃くん初の座長です。
単独ではなくメインのキャストがWなので、上本真央くんとふたり座長ですが単独主演です。
当初は星璃くんの翠チーム全部行って、真央くんの碧チーム方は2つくらいにするつもりが、主役は片方のチームにもアンサンブルで出ることになったので気がついたら碧も増やしていました。(1公演だけ別の予定入れていて観れなかった)頑張った!笑
舞台は幕末。周囲から虐げられてきた青年と結核と脳腫瘍で余命いくばくもない二人の少女が出会い、
変わりゆく時代の波にのみ込まれそうになりながらも、彼らは美しい五色の沼を目指す…
はい、もうあらすじ思い出しただけで泣けます。
実際毎日泣いてました。何が良かったって本当の意味での悪人が誰もいなかった。一見憎まれ役に見えてもその人間臭さが私には共感するところが大きくて、どのキャラも大好きでした。見方を変えると悪役ではなくなるというよくあるパターンです。
主人公カイマ(星璃くん真央くん)は所謂身分カーストの最下層に位置する人間で、書物を暗記する能力に長けているが、それがまた彼が化け物呼ばわりされる原因となり、あちこちで蔑まれていたのですが、彼を決して下に見ることのない人達に出会い、彼と彼の周囲の人間が変わってゆく様は、美しくて悲しくそして何より優しい世界でした。キャッチコピーの「人はキレイなものを見ただけ寿命がのびるんだ」はまさにその通りで、私もきっと何年かは寿命がのびたはずです。
初の座長ということで考えることも多く悩んだのだろうなと思われますが、演出の福地さんが星璃くんの可能性を広げてくれたと思います。ここでの共演者と星璃くんが仲良くしているのを見ると嬉しくなります。特にWヒロインの大友歩さん@くいなと水崎綾ちゃん@トキ、主従関係だった門野翔くん@藤沢先生。当時のことを思い出すだけで泣きそうになるのに、DVD見たら更に泣いてしまうのは目に見えているので、未だにDVDを通して見れません←
でもENG次回公演メトロノウムへの出演が決まったので、ちゃんと見ようと思います。
ちなみにENGさんは毎回DVD発売イベントがあり、こちらも去年の12月にあったので行きました。
先に会場でBlu-ray予約したのですが、コメンタリーメンバーがキャスト違うということで、ついDVDもイベント時に買ってしまいました。(DVDは翠チームが担当だった)
布教用です(笑)


【The Fiend with Twenty Faces 幻燈の獏】A-CRAFT
20160608~0612
会場:シアターKASSAI
DVD:有

セカスリ後すぐの発表でした。紅蓮~の前田さんのご縁でバンタムクラスステージ細川博司さん演出作品へお呼ばれです。バンタムクラスステージさんは元々関西で活動されていて、私も名前だけは存じていたのですが、多分私が地元で小劇場観るようになったくらいに東京進出されたのかな。初めて観る方でしたが…超好みの話を作られる方でした。
映画を観るような感じというのか、私自身は映画館があまり好きではないので映画を好んで見に行くことはしませんが、細川さんが映画マニアの方なので、これを映像にしたらカッコいいだろうな~という見せ方が大変素敵でした。
李香蘭甘粕正彦大杉栄といった史実の人物と江戸川乱歩の作品に出てくる怪人二十面相、小林少年、明智小五郎を名乗る者達が交錯し、そこに絡む人の夢に侵入し食い尽くす機械「獏」という妖しくも耽美な世界観に一気に引き込まれ持っていかれました。(割とグロテスクな表現もありますがそんなに怖いものではありません)
時は戦前。星璃くんは満州に常駐する関東軍の野心に溢れる軍人栗田。甘粕と過去に何やらBLを連想させる関係があり、自身も部下の美少年半次を侍らせているという、まあ何といいますかわたしのオタク心を刺激する役でした。足を組むだけで十分エロス!というのが細川さんの手腕により認識させられました…
軍服はいいぞ!!笑
BLBL言うてますが、この作品の面白いのは一部の男役を女性が演じているところなんですね。
主人公のシャオリン、半次、撮影所の下働きの孤児達を女優さんが演じておりました。可愛くて綺麗な女優さんが男を演じて芝居の中でBL風な場面(顎クイシーンが6回もあった!)を見せるって倒錯的だけど素敵じゃないですか?
他にもキモオタ風男と少女の一歩間違うとヤバそうな関係(実際物語のクライマックスシーンはこの関係が胆になっていた)なんかもあって、背徳的な中にある種の美しさを感じずにはいられませんでした。乱歩らしいエログロと清純の見事なコラボレーション!私ももっともらしい表現をしていますが稚拙ゆえあまり伝わらないかと思うので、これは是非DVDでご覧頂きたい…
私が特に好きなのは戦前が舞台なので台詞回しが若干古典的というか現代ではあまり使わない言葉での会話と、オープニングのキャスパレです。
使用されていたのがピアソラの「Muerte del Angel」という曲でこれがまためちゃくちゃカッコいい!聴いてすぐピアソラだと分かりましたが、タイトルが分からない上にYouTubeで検索しても出てこず、翌日細川さんに聞きに行きました笑。


【THE SHORT CUTs SEVEN】バンタムクラスステージ短編集
20160910~0919
会場:高円寺アトリエファンファーレ
DVD:無

すっかり意気投合したほっそんのホームへの客演です。(同世代のオタク同士ということで親しみを込めて以降細川さんのことはほっそん呼びで)
パンフレット読んだら幻燈の獏の時にお話貰ったってあったから、すごいなあその場の勢いもあったとしてもよっぽどウマがあったんだろうなーと思いました。過去作品のリメイクと書き下ろし、ゲスト脚本の2本を含めた3チームによる7本の短編集。
星璃くんは2本の作品に出演。

A-1「わたしのラベル」
世間を騒がせたゴーストライター楽家の事件をモデルにしたコメディ風にするつもりが予定が変わってシリアスで高尚で耽美になりましたな作品。音楽家(福地教光さん)、医者(星璃くん)、貴族の令嬢(宮島小百合ちゃん)の3人芝居。身を持ち崩して己の作品を売って金を作ろうとする音楽家、薬代を取り立てに来たと言いつつ実は音楽家が心配な医者、音楽家の作品を金で買い自分のものにしようとする貴族の令嬢。静寂な中に流れる緊張感がとても心地良かったです。
さゆりんの高貴な美しさに見え隠れする音楽家を見下すかのような冷たさがたまらんでした。若いのによくできた女優さん。教光さんは実年齢よりかなり上の老人役が違和感なかったし、二人と対等に渡り合っている星璃くんはとても素敵だった…

C-1「クリーク・ブロー」
所謂ヤンキーもの。私の引き出しにヤンキーものは存在しないと思っていたので、最初はあまり思い入れられなかったのですが、何度か観ていく内に段々皆が可愛く愛しくなってきました。ヒロキ(星璃くん)が働くことになった憧れの先輩の経営する自転車屋は実は犯罪に手を染めていた。軽い気持ちで強盗に加わったもののチームはやがて崩壊していく…というストーリーですが、短編なのでさほど重くなく、関西弁が飛び交っていたこともあり見易かったです。星璃くんの巻き舌ヤンキー口調は非常にハマっておりました笑。
ヒロキはヤンキーの浅はかさゆえに強盗をしてもちゃんと悪いことだと分かっていて、自転車屋の待遇がおそらく首都圏なのに時給が大阪の最低賃金より安いとか、19歳なのにアヤコに火貸してと言われ「もう止めたから持ってない」とか童貞かと聞かれてそんなわけないやろとか、ツッコミどころいっぱいなのも可愛く見えてくるというね笑。
わたし的見処は、黒幕マカベの女アヤコに迫られるシーンかな。後ろから抱きつかれるところで「いいぞもっとやれ」となりました笑。アヤコ役の福田真夕さんは年上の素敵なお姉さまでした。
短編だったので細かい設定はぼかしていたけれどいつか長編で観たいなと思う作品でした。

この他、星璃くんはA-2「黒豆」にもアンサンブルというか黒子的出演しています。黒豆はPMC野郎吹原さんのゲスト脚本で、とにかく場面転換が多くて1人何役も兼ねていたのですが、負担が大きいということで星璃くんが出ることに。ええーっ!となってしまう爆笑ものの使われ方である意味美味しかったです。本人はだいぶ疲れたと思いますが。

星璃くんが出演していないBチーム含め全て観ましたが、それぞれタイプの違う作品で楽しかったです。違う組み合わせで観れるからリピートしても飽きないところが良かったなあ。


ファウストの檻】BLACK★TIGHTS
20161103~1106
会場:インディペンデントシアター2nd
DVD:有(後日正式販売予定)

久々の大阪だけでの公演です。メンズオンリーで送るゲーテの「ファウスト」を元にしたアクション満載のミステリー&ファンタジー。2年前に見損ねたブラタイさんを漸く観ることが出来ました。PMC野郎の加藤さん主演で星璃くんはその弟役。悪魔メフィストが仕掛けたデスゲームとその参加者の愛憎入り乱れる物語は女子の好きな要素がいっぱい詰まっておりました。皆、好きでしょ?ある誤解から敵対するようになった親友同士とか、姉の未来の夫にツンデレかます義理の弟とか!笑
錬金術が用いられており心臓移植とかカニバリズムとか少々グロテスクな表現が多用されていましたが、そういうの苦手でなければエンタメ性高いし泣けるし満足出来るのではないかしら。
全10公演でしたが1日3公演の日が2日あり、インターバル短くて演者も大変だったと思います。
今回、キャストの体調管理の為のトレーナーを雇う為のクラウドファンディングがありました。かなりハードな舞台だったので皆さんが怪我なく過ごせるならと参加しましたよ。
稽古期間中は充実してるねんな~と感じられ、日々ツイートをチェックするのが楽しみでした。京都大阪神戸で1日チケット手売りとか、ハロウィーン日本橋で衣装つけたフルメイクで宣伝からのツイキャスとか、事前の企画も楽しかったです。


初等教育ロイヤル】爆走おとな小学生
20161123~1127
会場:新宿村LIVE
DVD:有(販売予定)

11月に2本というハードスケジュールの中、奇しくもどちらもバトルロワイヤルな作品でした。
あらすじを聞いたとき、西田シャトナーさんの「熱闘!飛龍小学校アワード」みたいな感じ?と思いました。いや私は飛龍~は観ていないのですがね。
飛龍~と違うのは大人が存在していること。
若いキャストが多いし、初めて観る団体さんだからどんな感じか観たことのある友達にリサーチしました。凝った演出はなくて分かりやすいけどアイドルが多く出演するからイベントも多いよとのこと。
演技のクォリティ的に心配な面は正直ありましたが、実際観ても確かに稚拙な面はあっても一生懸命さが伝わってきて、彼らにしか出せない良さがあったかなと思いました。校長室への入室を巡って各学年がバトルロワイヤルというなかなかエグい話で、目的の為には手段を選ばない小学生は怖かったけど、世間にありがちな不条理を子供の世界で表現する手法は新鮮でした。苛めのシーンなんかは観ていて辛かったけど。星璃くんは最強の小学1年生鈴木くん。黄色い制帽に短パンソックスランドセルという今後まず見られない姿でした。ていうか体型からして1年とか無理だろ!!笑 しかも何で体操服の袖ないねん!笑 共演者からもツッコまれていました。金と権力とルックスに恵まれた最強の1年なのに同級生の女子達の奴隷でパシらされてました…子供の頃は女子の方が強いという皮肉ですね。
オリバー以来の素手でのアクション、カッコ良かったなー。それとアイドル女優やグラビアの子が沢山で、毎日可愛い女の子が観れて目の保養でした。
チケット代まあまあ高かったし、アイドル出演舞台にありがちなS席特典リピーター特典とありお財布には厳しかったですが、楽しかったのでよし。


【カエルエカ】ツツシニウム
20161220~1224
会場:両国門天ホール
DVD:無

Twitterで12月予定ない!一緒に何かやる?是非!というやりとりを福地さんとしていて、それが実現した企画でした。ありがとうございます。
幽霊が出るという噂の廃墟で胆だめしという名目で目当ての女の子と仲良くなる為に合コンを画策する軽薄な大学生達。そこに現れた女の子は先の震災で亡くなった娘の幽霊だった…
1時間ほどの会話劇でしたがテーマがテーマなので軽い芝居に見えてけっこう深かったです。
登場人物名は全てキャストの名前でした。ショウリくんはナナミちゃん(七海とろろちゃん)に片想いで全く相手にされていませんでした笑。しかもエンディングでナナミちゃんのおっぱい触ってアッパーカット食らっていた笑。結果的にデフォルトなオタク口調とファッションのシンタロウくん(福地さん)が一番美味しい想いをしたので作者の特権いいなーとなりました笑。

以上、2016年分でした。読んで下さりありがとうございましたm(__)m

★客演感想②(2015年)

1記事につき4作品のつもりでしたが、サンサーラ式はこの前単独で感想あげたし、ドラゴンカルト大阪公演はまた3月分の感想の時に一緒にあげるので、今回は2015年残り4つについて。

新選組オブ・ザ・デッド】VAP PRESENTS
20150502~0504(大阪)、20150513~0518(東京)
会場:HEP HALL(大阪)、CBGK シブゲキ‼(東京)
DVD:有

ボク団久保田さん演出に二度めのお呼ばれです。
バナナマン日村勇紀主演映画の連動企画な舞台化。
映画観てなくても舞台で映像解説あるので話は分かりますが、やはりより楽しみたいし舞台キャストのメインどころが出ていたので映画も観に行きました。東京では上映中何度もキャスト登壇があり、星璃くんもちゃっかり混じってました笑。
映画は新選組の下級隊士がばらまいたゾンビウィルス感染で京都の街にゾンビが大量発生する物語。
舞台はそれの後日談。星璃くんは藤堂平助役でした。一応、組長役ですがメインは沖田総司の真山くん、原田左之助の榊原徹ちゃん(キュウレンジャーのスパーダですね)、山崎烝の川岡さん、見習隊士勘助の悟朗さん辺りでしたので、さほど出番は多くなかったのでした。大阪公演あったけど、やっぱり東京でも観たくてどちらも行きました。星璃くん観たいのと何よりこの頃既にボクラ団義の皆さんがもっと観たいと思うようになっていたので笑。
小劇場の役者さんに映像メインの俳優さん、アイドル、お笑い芸人が混じって楽しい作品でした。ゾンビ人間いっぱい出てきたけどホラーではありませんでしたよ!笑
星璃くんの出番で一番美味しくて面白かったのは、土方副長にウィルスに感染していないか確認するから脱げと言われて皆で上半身裸になって肩やら胸を平手打ちリレーするというコントみたいなシーンでした。星璃くんの体つきが素晴らしかったです。
それと、平助は長髪設定でして、ロン毛ヅラがとてもお似合いでした。2015年に入ってから髪を伸ばしていて、この年は私も彼の長髪にとても愛着がありました。


【倫敦影奇譚シャーロック・ホームズ~銀髪の使者と七人の容疑者】タンバリン・ステージ
20150617~0621
会場:六行会ホール
DVD:無

新選組OTD終わってすぐに解禁されました。
公演情報は既に出ていたのですが追加キャストとして連続で久保田さん演出作品への出演です。
安宅十也さんの漫画原作のオリジナル脚本。
一旦大阪帰ってラジオ収録からのソッコー東京戻って稽古というハードスケジュールをこの後何回かやっています。
この公演、何と直前に主演が降板しキャストが急きょ変更というそうそう例を見ないハプニングがありました。小屋入りしてからだったかその前かは思い出せないのですが、本番まで数日でした。
主人公ホームズが容疑者オールデイカー役の竹石悟朗さん、オールデイカー役が星璃くんに変更されまして。星璃くんが演じるはずだった街の情報屋のリーダーウィギンスには山崎大輝くん(キュウレンジャーのナーガですね)が呼ばれました。
そもそも久保田さんの話ってめちゃくちゃ情報量多くて台詞も長いのです。話の性質上、主人公ホームズの説明台詞が多いので、いくら自劇団の作演でも3日やそこらで台詞を覚えるのは相当難しい。
そこで悟朗さんには台詞が書いてある手帳を見ながら話すという演出がつけられました。
カンペだけど推理を披露しながらなので不自然に見えなかったのは幸いでした。
台詞覚えが早い星璃くんが、今回に限っては悟朗さんが稽古で作り上げてきたものを自分で一から作り直すという大変な作業でしたが、幕が開いたらそこにはちゃんとオールデイカーな星璃くんがいました。オールデイカーは頭が切れそれでいて超イカれたキャラクターなのですが、狂気的な高笑いをする星璃くんはめちゃくちゃカッコ良かった…
降板事情を知らない人が後から「オールデイカー役の人が代役なの知らなかった!交代してあの出来ってすごい!」と一様に言っていて嬉しかったなあ。
千秋楽ではついに悟朗さんが手帳を持たずに演じて胸アツでした。そして星璃くんがここまでやってくれたこと、久保田さんが2人を信じて任せてくれたことが本当に嬉しくて、終演後はボロボロ泣きました。この人を応援することが出来て幸せだー!と声を大にして言いたくなる、そんな舞台でした。
しかし、急きょ変更の弊害はあれこれありまして、パンフレットは写真差し替えで他キャストは衣装写真なのに悟朗さんと星璃くんと大輝くんはオフショットのみ。テキストは元の役のまま。グッズのブロマイドも衣装写真はなし。元役のブロマイドはお蔵入りとなりました。DVDも当初は出る予定が結局はなくなりました。星璃くんのオールデイカー、生で観れなかった人にめちゃくちゃ観て欲しかったのになあ…大人の事情には逆らえません。
最悪の事態を乗り越えられたので、今後何があっても星璃くんならやりきってくれる、という確信が持てるようになりましたが、こんなハプニング経験しないで済むならその方がいいに決まってる…
私もめったにない経験が出来ましたが、出来ることなら予告通りのものが観たいです。
DVDにならなかったのは残念ですが、素晴らしい作品を生で観ることが出来たのはちょっとした自慢ですねてへ←


炎のストッパー津田恒美物語「バイバイ」】演劇集団よろずや

20150715~0717(東京)、20150801(広島)
会場:座・高円寺2(東京)、広島県民文化センター(広島)
DVD:有

子供の頃カープファンだった時期があり、津田投手が好きだったので、こんなん絶対泣くやんってなってやっぱり泣いてしまいました。
星璃くんは当時若手の期待選手だった現監督の緒方孝市。試合や練習のシーンもあるので、サッカーばかりだった星璃くんが野球の動きをマスターしなきゃいけなくて、稽古はなかなか大変だったようです。おかげで腕とかすごいムキムキになっておりましたよ。実在の選手のフォームに似せて演じるというのがよりリアルを追求していました。津田投手役の寺田夢粋さんのお顔がだんだん本人に見えてきたくらいでした。あと早川丈二さんが北別府投手役で、顔は似てなくてもちゃんと頬を赤くしていたことや、達川さん役の方のコンタクトレンズ落とした仕草とか、拘っていたなー。東京公演ではカープのレプリカユニフォームを着た人が沢山居た!広島では更に増えていました。当たり前か。でも広島では観劇経験がないお客が多く、マナー違反する人がかなりいて、そこが残念でした。
あとやっぱり寺田さんの作品は幽霊出すんですね←


【十七人の侍】企画演劇集団ボクラ団義
20151120~1129
会場:CBGK シブゲキ‼
DVD:有

久保田さん演出作品への出演が続き、そろそろボクラ団義本公演へ呼ばれないかなと期待していたのでこれはめちゃくちゃ嬉しかった!
あまりに嬉しくてついに全通してしまいました。
ボク団さんは観劇回数に応じてスタンプラリーの個数毎に景品が貰えるのです。全通で貰えるフォトブックがどうしても欲しかったのと、やっぱり好きなカンパニーで観れるのが嬉しかったからホント勢いだけでやっちゃいました。
お話は砂にまみれた架空の世界で繰り広げられる東軍と西軍の侍と呼ばれる者達の達の争いに新興勢力が加わって、更に争いが広がるという、実はそれはあるクリエイターが作ったゲームの世界での出来事で、キャラクターを自分や周りの人々に当てはめ、彼の妹がゲーム世界に入り込んで…というもの。星璃くんはゲーム制作会社にいた若手社員がモデルのキャラ「ヨキチ」、相方の同僚を模したキャラと姉御肌の先輩と3個いちでした。ブロマイドやパンフレット用のビジュアルがロン毛をくるくる巻いていてとても良かったのですが、舞台ではチークと眉毛が異常に濃い個性的な(…)ビジュアルでした。多分、どんくさい感じを出したかったのかなあと。強い敵を見たらさっさと逃げるちゃっかりものでいつも姉御に怒られているような可愛い奴でした。Patchのホームではまず観られない役でしたねー。
全通したことは後悔していませんが、何せ疲れました。久保田さんのボクラ団義本公演は2時間半以上あるし、それがマチソワ続くと体力も消耗します。なかなかの苦行でした。


2015年は以上です。夏以降は幽悲伝の稽古や小道具制作も同時進行でかなり大変だったようですね。

★客演感想①(2013~2015年)

推しメンこと星璃くんの客演作品の数が増えてきたのでTwitterだけでなく感想を改めてまとめておきたいなあと思ったりしたので書いてみました。

とはいえ、もう3年以上前のツイートを引っ張ってくるのも面倒なので、改めて当時のことを思い出しつつまとめます。あくまで自分用とあと少しは布教目的もありますが、詳しく親切な感想にはならないと思いますのでその点ご了承下さい。

DVDの有無も入れてみましたが現在販売可能かどうかは各団体様にお問い合わせ下さい。

【Evergreen Online/EDIT】ALTERNAIT produce
20130705~0708
会場:インディペンデントシアター2nd
DVD:有

記念すべき最初の客演ていうかPatchで初めて客演として他団体さんに呼ばれたのが彼なのでした。
といっても私はこの頃まだPatchを応援していこうとふんわり思い始めていた頃で、まだ星璃くんのことは松井さんと並んで喋りが巧いメンバーくらいの認識で、興味はあるけど単独で小劇場に乗り込む勇気がなく、仕事の都合もあったけど行けなくはないけど無理はしたくないというスタンスだったので、結局行かずに終わりました。
で、数ヵ月後にどうしても観たくなって(というかもうこの頃には既に推していた)DVDがブラック★タイツさんの「桜×心中」で販売されるというのを聞きつけて、当日券で入ろうと思い世界館まで行ったのですが…当日券求める人が多過ぎて開演時間も迫っているのに列は全く進まなくて、もう観劇は諦めて列を抜けて物販コーナーに突撃し、DVDだけ買って帰りました。このおかげで私は後述予定の「ファウストの檻」初日を初めてのおタイツ半額にて観れたのでした(という後から判明するエピソード)
ストーリーはオンラインゲームのプレイヤー達のオフの世界と彼らがゲーム内で演じるキャラ(アバター)の世界が交錯する群像劇。
星璃くんの役は主人公のサラリーマンのアバター「ギド」。いかにもRPGのキャラな派手でひらひらした衣装なのですがお馴染みウェンディーさんでした。アバターの衣装はどれもステキだったなー。
ギドがレベル1のへっぽこから段々上がっていくと顔つきも精悍になり、殺陣も上手くなって成長していくのが見応えありました。仲間の女の子に告白されても答えられないところ、主人公が病んでいくのにリンクするところもまたよし。
共演者が関西小劇場で活躍している面々で、私は早川丈二さんをこれで初めて拝見したし、先日終わった「ドラゴンカルト」で共演した林遊民さん、和田雄太郎さんもここで知り合っているのね。
星璃くん、主人公のアバター役でDVDパッケージに映っているのに、クレジットはまだ下の方。
まだまだ発声も下手だし、殺陣はこの後の白浪で本格的に学んだみたいです。発展途上のまだ手前な星璃くんですが、初々しいのは間違いないです。
でもパンフレットの紹介写真見るとちょっと老けて、違う、何となく垢抜けてないように見える。
この後急速に可愛い系になります(笑)


【盆がえり】演劇集団よろずや
20140808~0810
会場:シアトリカル應典院
DVD:有

客演2作めにして主演です。Wですが主演です。
主人公が若夫婦ということでWなんですね。
広島の山間部にある古い家の三女が婿養子をとり家を継ぐ為に実家に戻って初めてのお盆を迎えるある日のお話。
星璃くんは婿養子の若旦那ですが東京で働いていたので広島弁ではありません。
天然ぽい奥さんを見守る優しい旦那さん。ちょっと尻に敷かれてなくもない(笑)。
平和そうに見える義実家だけど、長女は仕事を抱えて帰省し、次女は彼氏との別れに悩み、三女は流産した過去に囚われ、田舎の1日が過ぎて行く。
淡々とした地味な話ですが、独り暮しをしている自分には割と刺さるところもあり泣いてしまいましたねー。特に長女は家督を継ぐのも三女に任せて仕事一筋な人で、電話越しに苛々をぶつけているのが観ていてつらかったなあ。彼女のように仕事が出来るわけではないけど、設定上は一番年齢が近いからやはり一番感情移入出来た。
浴衣姿で亮治くん(星璃くんの役名)がここを終の棲家にしたいと言うラストシーンは毎回じーんとなっていました。
実は台風直撃がありまして、大阪市内はさほど影響はなく普通に電車で行けたのですが、遠方から来る予定の人は電車不通で来れなかったりと大変でした。


【紅蓮、ふたたび】A-CRAFT
20141008~1019
会場:笹塚ファクトリー
DVD:有

初の東京進出作品です。二十歳やそこらのキャリア浅い若手が劇団結成2年で東京で客演するってすごくないですか?!私はすごいと思います!
まだまだ客演するメンバーがいない中、星璃くんひとり抜きん出ているなという印象。
今でこそ2.5舞台に引く手あまたなメンバーも増えましたけどねー。
さて、この「紅蓮、ふたたび」を語る前に私とこの作品の演出の久保田唱さん主宰の「企画演劇集団ボクラ団義」について書かせて下さい。
2013年12月、たまたまあるきっかけで芸創館に東京の劇団の公演を観に行きました。それがボク団さんだったのですが、今まで観たことないタイプで面白かったのでまた機会があれば観たいなーと思っていたのです。そして星璃くんの初めて東京で客演が決まり、スタッフや共演者の名前を見たら「えーーーっ!去年観たあそこの人らやん!!!」…ここで私の運命は決まりました。
さすがに全部は行けなかったのですが、12日間の公演期間中、4回上京しました。トータル金額としては全通したくらいのお金がかかりました後悔はしていません(アホです)
元々第1作がありその続編なのですが、前作観てなくても独立した話なので理解できたし、何より私が大好きな日本刀が拳銃より強いB級風アクションだったので楽しめました。
星璃くんの役は、復讐に生きる殺し屋桜花の部下の1人「雷火(ライカ)」。他に2人いる部下達とは一線を画している風で、ヒロイン紅蓮(めちゃくちゃ強い)に横恋慕して桜花にボコられる。得意方面のキャラですね。
毎回アフターイベントがあり星璃くんはMCを努め、めちゃくちゃ馴染んでいました。コミュ王本領発揮です。松井さんと当時ドラマで東京にいた山田くんが観に来て、松井さんがアフタートークのゲストに出てくれたのですが、借りてきた猫のように大人しかったです笑。そんな松井さんも今やすっかり東京で活躍するようになりましたね。
キャスト降板→交代が何度かあって大変でしたが、この後も共演するボク団さん他、木本夕貴ちゃん、吉田宗洋さん、鈴木聖奈ちゃん、秋吉織江ちゃん、小川大悟さんを観れたし、笹塚ファクトリーも今は閉館になったので、この「紅蓮、ふたたび」は本当に私にとっては思い入れのある大切な作品なのです。この縁を大事にしていきたいと思っています。
ちなみに初めて観たボク団さんの「虹色の涙、鋼色の月」のイセ、「紅蓮、ふたたび」の村雨は竹石悟朗さんの役の中でも大好きなキャラです。


【Take me out to the moon】太子堂事務所
20150327~0329
会場:シアトリカル應典院
DVD:無

よろずやの寺田夢粋氏の教え子達の発表の場ということらしいです。今回は卒業公演みたいなものだったようです。SPECTER終わってすぐでしたが、稽古は2014年から行っていたみたいで星璃くんも本公演の合間を縫って参加していました。
公演は完全Wキャストで、ムーンチームとルーナチームに分かれ、星璃くんはムーン。同じチーム内に納谷健くんがいたことを補足しておきます。
お話は病弱で空想好きなヒロインの家族や友人や元カレとの交流、月に執着することと彼女自身の成長を描いたもの、なのですが、若干分かりづらいというかおそらくわざと現実世界の話をふんわりとしたファンタジー風に演出しているのかなあと。
星璃くんはヒロインの元カレ、納谷くんはヒロインの同僚で「○○っすねー」と軽い感じの人物でしたが、可愛い系なのに声が渋かったです笑。
演出の特徴なのか(盆がえりも同じ方)、割と死んだ家族の幽霊を出してくるんですよね。盆がえりはお母さんで、今回はお父さんでした。とりあえずグリーングリーンの歌は反則やわ←


まずはここまで。2015年続きはまた近日中に上げます。